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2017年09月17日

短歌     五首

真夜中に時計の秒針胸を刺す丑三つ過ぎても消えないお化け

エアコンが冷房暖房間違える台風前の平熱微熱

忘れたい忘れたいと書くほどに思い出すため「寺山修司」

宛てのない手紙を書くより宛てのある手応えもあるコトバが欲しい

東京に空がないと泣く君の肩を抱く東京の人東京の雨

投稿者 tukiyomi : 06:17 | コメント (0) | トラックバック

2016年09月17日


声でなく君の姿が欲しい日に空の十五夜指で突き刺す

ギター弾くピアノも奏でるその指が昨日を歌う夜の顔して

約束の指切りよりも正直な顔をしてると指差すあなた

その指が何本あるか数えてない暗い夜道を彷徨う身体

昨日だよ昨日だよって呼びかける明日の指切りできない二人

沈んだり浮上したり泳いだり地上と海をつなぐ中指

死ぬ時が来ても絡めた赤い糸蝶々結びくらいの束縛

夜の雲月を隠してどこまでも暴かないまま追いかけてきて

ひと声もあげず耐えて忍こと今生の恋すら戦国時代

対岸で君は返してくれという指が奪った記憶の手触り

投稿者 tukiyomi : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2015年07月18日

It格差。

パソコンのシステム用語の七並べ これ読めますか これ読めますか

独りでも楽しみ方なら知ってます不正アプリの読書コーナー

ネットすら関係なしに生きてます母の身元は世界でシェア

あなたの保険証売ってますスマートフォンの検索エンジン

父が死に葬儀屋ギフト屋駆けつけて四十九日に表札屋がきて

ツィッターお馴染みさんがひとりごと 呟いたなら直ぐお気に入り

誰も喋らない山手線の昼間に乗り込むスマートフォン

マルウェアがシカクになって入り込む大枚叩いて滅んだパソコン

IDで管理される私たち 名前で呼んで名前を呼んで

ガラケーのメール送信出来ぬ母みて高校生が(笑)を送信

かくれんぼオフィス街の地下に鬼 路地裏にも目隠しがない

今日のあなたを同期する くるくるまわって同調意識

見つけたものを独り占めに出来ない共有はいつの間にかの今日の優越

パソコンのIを叩く指一つ デリートされる愛と愛

データが消えてしまえば泣く人と喜ぶ人の喋る写真

筒抜けです タダ漏れです ウィルスないのに裸の王様

投稿者 tukiyomi : 21:57 | コメント (0) | トラックバック

2015年04月19日

生きたいと願う父が死んだとき死にたいと思う私が産声あげる

サヨウナラサヨウナラって粉になるでんぷんみたいに翔ばされる骨

肉体の元素記号を燃やしても軽くならない質量 タマシイ

立ち上る狼煙のようなお線香まだここにいるまだここにある

この歌もこの歌も手向けるには早すぎた旅立つ父に春雨が降る

薄桜漆黒桜紅桜一斉に啼け一生に泣け

若き葉に季節奪われはなびらは紅の業を風に手渡す

学園門くぐり抜けて春は逝く桜並木は瞼の裏に

いろどりの傘に落ちる涙雨つられて連れられて思い出が通る

つなぐ手や背丈の高さのぬくもりは追いこせないの いつまでも父

投稿者 tukiyomi : 19:20 | コメント (0) | トラックバック

2015年03月25日

名詞

手紙という名詞一つで嘘をつき君はすべてを赦されている

真実に名前があるとするならばいつかは弾けるウルトラソウル

なぜ愛は中心に置かれて赤くなるデーターベースの中が夕焼け

種という記号一つで結ばれた僕らは美しい本の虫たち

みみたぶをかむようにしてあじわいたい ことば ことば やわらかくして

腕時計放り投げた昼下がり靴音が鳴る じぶん じぶん

運ばれる私の名札や荷札たち整理できない片づけられない

投稿者 tukiyomi : 06:04 | コメント (0) | トラックバック

2014年09月28日

夜を置く

デジタルの文字の数だけ姿見せラインのように近くて遠い

退屈な私たちに夜を置くスマートホンの便利な夜明け

東雲を鎌で研いだ三日月は昨日噛んだ爪の歪さ

山間を染め逝く夕陽の亡骸が蝉の骸の瞳に映えて

鈴虫に夜の始まり告げられて彼岸花の紅さを慕う

眠れない眠剤の罪の濡れ衣をカプセルにして飲み込む朝日

一人部屋独りの黒に馴染ませた瞼の奥にもうひとつの黒

くちびるが乾いたままでため息を吐き出さないで吸い込む遊び

眠れない夜をこじ開け眠らせる裂いた空から取り出す朝日

蟋蟀の一夜を浸す涼しさに壊されてゆく扇風機たち

残照の残り火みんな星になれその身一つの光を纏え

投稿者 tukiyomi : 01:33 | コメント (0) | トラックバック

2014年08月19日

短歌日記

眠れない夜の隙間にとけてゆく名前を呼んでカムパネルラ

エアコンと冷蔵庫の音が響きあうここが私の夜の帝国

土曜日の夜は長いと靴が鳴る行交う夜のラブソングたち

憧れた花の都の片隅で小さな恋を育みたくて

夢を見るあの人の夢に夢を見る自分探しの入り口は私?

この恋にサヨナラなんていわせない見知らぬ顔して寄り添う二人

指先が湿っているの私たち見抜かないで私の太陽

愛、シテル、じゃない愛をする愛の意味すら知らないままで

死ぬまでに指折り数えることがある何回言えるの「好きだよ好きだよ」

生活や仕事で疲れる君のため背伸びしたキス言葉を添えて

投稿者 tukiyomi : 15:20 | コメント (0) | トラックバック

2014年05月13日

産土の母

目を開け未来開けと狛犬が口から発する「あ」から「ん」まで

早朝の神楽太鼓が一を打ち旅立つ時ぞと背中を押せり

産土に護られ生きたらこの町の千年杉の大きさは母

投稿者 tukiyomi : 19:42 | コメント (0) | トラックバック

2014年03月06日

火の鳥


夕焼けに黒く灼かれて一羽飛ぶあれは私よひとりという鳥


抒情文芸 小島ゆかり 選  入選作品

投稿者 tukiyomi : 21:49 | コメント (0) | トラックバック

2013年09月16日

香水物語

香水物語



待つことのはじまりの香の名前には少女が似合うロリータ・レンピッカ

誘惑の呪文を纏う死の眠り夜の肌からヒクノテック・プアゾン

イブが摘む林檎の形硝子瓶アダムの喉に刺さった紫

赤い毒どんな夜をも眠らせる今宵も君が私を殺す

くちづけて抱いた夜から滑り出す恋を夢見て恋に憑かれて

この夜を越えたあなたは微笑んで振り向かないでサクレをふわり

待ちわびて待つことの意味の牢獄に囚われていた二人の蝶々

投稿者 つるぎ れい : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2013年08月15日

奴隷画家の恋

奴隷画家の恋


寂しさに 色をのせればセピア色 インク一つで終わらせた恋


黙ります 薬も飲みます だからまた 愛してください 絵じゃなく私を


なんで生まれてきたんだろう 獄中の裸婦 淋しい魂


誰一人出会わなければ深海で 眠れる盲しいた魚になれた


愛される 愛されないは 言葉遣い 金で雇った奴隷に轡


目も口も 耳も舌も塞ぎなさい 絵をかきなさい それが契約


誰も皆 花咲くように 嘘をつく 雨降るように 涙流れる


捨てられて ひび割れても まだ雨は 気が触れるまで 降れない予報


たくさんの たくさんの詩はいりません 手錠のような色インクたち


あの人に 私の言葉は通じない だから愛すら響かない日々

投稿者 つるぎ れい : 19:30 | コメント (0) | トラックバック

2013年06月19日

恋獄

恋獄


駆け引きの
煉獄の恋に
繋がれて
交換したい
あなたの孤独

淋しさに
降り注ぐ雨
しなやかに
あなたを濡らす
わたしを濡らす


哀しみを
愛(かな)しみという
一文字に
変換出来ない
自分がキライ

独りという
夜に殺され
裁かれる
わたしは此処よ
わたしは個々よ


傷口を
舐め合うように
キスをする
舌から漏れた
さびしい さびしい

投稿者 つるぎ れい : 02:52 | コメント (0) | トラックバック

2013年03月11日

はぐれる

はぐれる


それをして楽しいですかという人に楽しいですよという寂しさ


暗闇に電球の灯りひとつだけ世界に響け携帯の指


悲しみを足しても割れぬ性格を瞳を閉じて飲む錠剤


悴んだ指先ひとつ燃える火を怒りと呼ぶな号泣と呼べ


朝が来るいつものように朝は来る起きてる夜に私は亡霊


静寂に包まれ身体はコチコチと骨を削る音(ね)時計コチコチ


うまくやれうまくやれよとよわたりをうらもおもてもあるいてわたれ


置き時計短針長針ずれてゆくそんなふうにはぐれ外され


僕の声叫んでみても憎しみが飛び出すだけの冬の空き部屋

投稿者 つるぎ れい : 22:58 | コメント (0) | トラックバック

抒情文芸 146号 春 小島ゆかり 選  佳作短歌

それをして楽しいですかというひとに楽しいですよという寂しさ


抒情文芸 146号 春小島ゆかり 選佳作短歌

投稿者 つるぎ れい : 22:52 | コメント (0) | トラックバック

2012年11月30日

世界の中心

世界の中心


悲しみを踝までに浸しては裸足で歩む触れたい背中


盲目の行方不明の両目たち夜を跨いであなたの夢へ


子守唄自分の為に歌っては涙を流すもうひとりの君


ただひとり私を信じてくれる人裏切りらないで夜明けの朝日


すぐそこに冬が来るから私たち肌のかたちが かまくらの熱


嘘つきと虚構と事実と小説と孤独と愛が詩人のスパイス


夜の闇静寂を滑り会いに行く私はいつかの御息所


箸が折れ携帯壊れヒステリーそんな私を畳んだ笑顔


いつの日もいついつまでも愛してるあなたはいつも世界の中心

 

投稿者 つるぎ れい : 11:00 | コメント (0) | トラックバック

2012年10月15日

ワガママ短歌

ワガママ短歌


ひとひとり愛せないくらいのわがままで告白したいあなたが好きだと

昼下がり微熱を帯びた過去の汗あなたの風邪はもう癒えましたか

愛せない愛せない人を愛してる躊躇う私を殺して欲しい

声すらも優しさすらも体温も全てを奪う白い錠剤

震災が繰り返される夢をみて鯖の味噌缶だけの夕べ

投稿者 つるぎ れい : 22:07 | コメント (0) | トラックバック

2012年10月09日

生きる夢とあちら側

生きる夢とあちら側


同じ道違う道ゆく人が交差する句読点の分岐点


誰のため生まれてきたか知りたくて空に手を伸ばす昔の少年

地図にない街を自分で創っては嘆いて壊す生きる手応え


現実と汗と涙の狭間から出てくる夢は「自分を信じる」

容赦なく削らてゆく命の火ちっぽけな人が人を照らせる命の火

育つ愛誰の手のひらにいよいとも最期は黙って独りぼっちで


過ちは愛したほどに狂おしく君の胸には棘を遺して

どこまでも続く坂道を登りつめそこから何が見えていますか

もう耳も目も見えないし動けない私を見ているそれは神様

投稿者 つるぎ れい : 07:27 | コメント (0) | トラックバック

2012年09月27日

愛憎

愛憎


恋すれば恋するほどに憎らしく裏切り者の手首を切る朝


親だとかウザイばかりの関係を洗い流した血色の風呂

おとうさんもうすぐ死ぬ死ぬいうけれどあとどれくらいお金がいるの?

おかあさん体が動かないというけれど病院通いはいつでも達者

口ばかりたつ子は要らない家の為働けない子は施設送りに

真似事の詩なんて書いて家の恥さらす詩集に払う金なし

好きな人信じてみても届かない嘘ばかりつく触れない人

ついていこう何度も決めたの君の名をナイフで抉り安心した過去

愛すれば愛するほどに美しく殺めるように絡んだ身体

蛇の恋雌雄の区別がないほどに永い間揺すれ揺すられ

口づけた舌が解けた日の朝にサヨナラだけの言葉を遺す

投稿者 つるぎ れい : 22:18 | コメント (0) | トラックバック


蛇を呑むその毒素でまた蛇を殺し合いは果てなき蜜月


毒を知る毒の味だけ信じてるそんな乾いたガラガラの蛇

はむ術を成す術ばかり教えられ恋しあなたを絞め殺したい

大蛇なら呑み込まれたい私ごと溶かしてやりたいあなたの腸

雌雄さえ区別がないなら私こそ大蛇になってあなたを食らう

絡まった隙間もないほどピッタリと擦れあう音解けぬ痴情

極楽があると言うならば蓮は無く血の池からは紅の薔薇

毒食らう蛇に熟れた私なら喉は乾いて身体は濡れて


虚言でも身体ではなく魂が震えるような言葉の愛撫

罪人が贖いがてらに恋ひとつ呑み込んだのは言葉言葉

卑しめて辱めて串刺しにされた夜から血が止まらない

投稿者 つるぎ れい : 20:52 | コメント (0) | トラックバック

2012年09月15日

短歌        5首

短歌       5首


悲しみを胸に秘めたわびづまい一人より二人涙より酒

安穏と皆に恵まれ文字を書く絶望が足りぬ孤独が足りぬ

高くより深くありたいという君の意味に刺された昨日の嵐

憎しみに曇る空に蓮の花開いた言葉は虚構に満ちて

陰影と策謀きたす秋の靄渦巻く中に人の顔顔

投稿者 つるぎ れい : 00:03 | コメント (0) | トラックバック

2012年08月06日

私の神様

私の神様



生ぬるい手ぬるい愛ならいらないわ 目をくりぬいてあなたに忠誠

淋しさに淡き色を塗り重ね あなたの全てを汚してみたい


眠れないあなたの為に子守歌 辛くはないわと涙を流し

信じれば信じるほどに血を流す あなたが好きな私のはらわた

上の句で下の句を裏切るよう 教えてくれた私の神様

笑いあい愛していると囁けば 毒薬入りのワインで乾杯

いつの日かあなたの横で泣いたなら 其処で光るジャックナイフ

この恋が実ることがないように あなたを殺す私を殺す

投稿者 つるぎ れい : 02:22 | コメント (0) | トラックバック

2012年08月03日

熱帯夜

熱帯夜


身動きも取れぬ程に慕いしは伝える事すら叶わぬ恋人


汗ばんだ額にどうか接吻を髪をなでて指で溶かして


呼吸すら赦されなくば我が首に噛みつきたまえ戒めたまえ


我が身をば生かし滅ぼす君の愛熱にうなされ焦がれ焦がれて


甘き声幾度幾度も血の中で廻る罠と優しき目眩

投稿者 つるぎ れい : 21:25 | コメント (0) | トラックバック

2012年07月19日


空蝉の唐衣脱ぎて残り香に託す想いも君は知らずや

投稿者 つるぎ れい : 13:47 | コメント (0) | トラックバック

贖罪が響いて

贖罪が響いて


髪を切り贖罪映す水鏡己に報いを神に刃(やいば)を

欲望の渦巻く中にあろうとも欺けぬ罪知る人ぞ君

投稿者 つるぎ れい : 13:42 | コメント (0) | トラックバック

2012年06月18日

ただ君に・・・。

ただ君に・・・。


秒針に胸を刺された夜の華眠れぬ夜に枕を濡らして


いじらしい棘ほど甘い顔はない花のように微笑む嘘つき


秒針の音聞け叩け我が胸の鳴りやまぬ夢の扉を開け


淋しさに唄があるとするならば薄情者が吹くよ口笛


俺の詩は普遍的だという君の普遍性ってなんのメタファー


隠してたでもバレバレの嘘をつく男の言い訳 女の秘密


新しい秘密と陰口増える度 人と人とが夜手を繋ぐ


眠れない夜を数えてモノロクローブー触れる針に揺すれ揺すられ


ただ君に優しくしたいだけなのにコインが裏切る本音の裏側

投稿者 つるぎ れい : 18:39 | コメント (0) | トラックバック

2012年04月25日

恋人へ

恋人へ


恋人と呼んだ響きが悲しくてアドレスを消す泣くな親指


春めいた今より過去がせつなくて胸には虚空 瞳になみだ


君の名を真夜中に探す淋しさにくるまりながら泣いてしまおう


好きだった二人ぼっちの春の日々独白ばかり空に帰す夜

投稿者 つるぎ れい : 22:29 | コメント (0) | トラックバック

2012年03月09日

追悼短歌 「敗者の美学」へ

追悼短歌 「敗者の美学」へ


雨音が涙に聞こえる二十五時自殺したKを思い出す夜


サイレンのように夜から木霊する詩人になりたい詩人になりたい


真夜中で夢を語る忙しさ彼を殺した言葉の世界


遺言は最果タヒみたいな詩人彼の遺した敗者の美学


大詩人大舞台で対談をそんな約束忘れてしまえ


僕はもう為平さんを超えたから笑って君は空の彼方へ


死んだ詩や死んだ詩人に用はないそう言う君は今は亡き人


僕の名はまだありますかアカウント彼がまだいる現代詩フォーラム

投稿者 つるぎ れい : 19:31 | コメント (0) | トラックバック

春の泥

春の泥


あなたにはたくさん友達いるけれどあなたの目には私は不在

いいひとを演じながら雛祭り才能なければただの小娘

忙しい人だと知りつつ春の泥だから好きになりたくなかった

嫌いです裏返せば憧憬の未練の残る春の宵の香

優しさを勘違いした日溜まりの胸に一枚うすごおりある

友人が増えるごとに春の水増量オーバー流して泣かして

固いだけパンくずのよう言の葉をこぼして散らす愚痴をグチグチ

投稿者 つるぎ れい : 10:26 | コメント (0) | トラックバック

2012年02月26日

捨てたはずなのに・・・

捨てたはずなのに


ひとことに昔の恋が騒ぎ出すまだ好きなんだまだ好きなんだ


ねむらないよるを偲ばせたあなたのよこに知り合いの彼


適当にあしらう筈があしらわれ宙ぶらりんに逆さに吊られ


水槽に捨てたはずの沈殿物が透明に輝く彼女と彼氏


思い出が美化されてゆく二十五時夜について語らう二人

投稿者 つるぎ れい : 21:03 | コメント (0) | トラックバック

2012年02月05日

不在の国

不在の国


悲しみに飽きてしまえば面倒な君ごと捨てる愛だの恋だの


どこまでも翻弄された歳月に太陽と月は もう巡らない


幸せな記憶の底に君不在 乾いた砂漠 そこが君の場


困らない 君が消えても変わっても 僕の世界は 無限に広がる

投稿者 つるぎ れい : 07:28 | コメント (0) | トラックバック

2012年01月27日

煙草と栞  3

煙草と栞 3


わたし今 君に恋文書いてるの 好きと嫌いの皮肉をまぜて


辛辣な言葉もなくて私達うまくいってる うまくやってる


誰とでも指切りげんまん出来る手を憎んで泣いた日々が可愛い


まだ好きだ なんてメールが来る毎に 読んで楽しむ私は不在


難解な恋愛小詩が届く度 あなたが潜む私のケイタイ


「お前のことムカつく時もあるけれど」続きを言えない君が大好き


恋心メール受信する夜は見せてはいけない涙を送信


アイシテル電波が届く二十四時あなたの肌にアクセスしたい


一夜きり一夜きりっていうけれど あなたの夜は千夜一夜


恋してはならぬ煙草の似合う人 私は栞みたいな薄さ

投稿者 つるぎ れい : 20:44 | コメント (0) | トラックバック

2012年01月24日

煙草と栞  2

煙草と栞 2


本を繰るくちづけシーンに栞ごとあなたを閉じる瞼が熱い


イニシャルを同じリングに刻んでは独りで嵌める親指小指


ディオールのハーレンハイトの香りから思い出だけがくゆりと煙る


悪戯にはしゃいだ日々を引き出して写真の人はさようならの君


好きですと真っ正面から言えたなら中毒になるわ煙草と君に


指が好き長い煙草を挟むよう私に触れた遠い指先


愛読者あなたが好む恋愛詩そこに私の居場所はあるの


秘蔵書に挟んだ栞押し花に色ありますか薫っていますか


あなたの目いつも虚空を見つめてるそこから私はみえていますか


秋晴れに紅葉が紅くなる前に栞に挟んだ新緑の恋

投稿者 つるぎ れい : 21:20 | コメント (0) | トラックバック

煙草と栞 1

煙草と栞  1


欲しい人煙草好きの詩人さん愛読書にはいつも栞が


教会の鐘が響くの草原で私の隣に空白の人


煙草吸う指に光るプラチナが私の胸を紅く切り裂く


お揃いのペアリングなど持ってない近くて遠い憧れの人


運命が絡まっていた 赤い糸宇宙の誰かに切断された


愛してる昨日の言葉は今日の嘘 君のすべてが今日でおしまい


街角で見かけた君の隣には背丈も似合う小さな女性


そんな顔して笑うんだ微笑む君はよそ行きの顔


好きなんだ 過ぎた季節にメイプルが色付き始める秋は嫌いよ


あなたの名千回呼んでも振り向かない千一回めがもう呼べなくて


君の指いつも煙草を挟んでる私のこともどこかに挟んで

 

投稿者 つるぎ れい : 21:17 | コメント (0) | トラックバック

2012年01月14日

花占いとうたつかい

花占いとうたつかい


花占い好きか嫌いかよりわける残酷な私と男と恋と

美辞麗句並べてみてもおいつけぬ綺麗な歌の裏には棘が

うたつかい聞いてくださいこの声を既婚のくせに好きだよ 好きだよ

投稿者 つるぎ れい : 04:13 | コメント (0) | トラックバック

少女と実験室

少女と実験室


スカートをたくしあげたるその夜に一輪挿しの赤い花咲く

理科室に飾られている孤児(みなしご)の瓶に映る私の秘密

投稿者 つるぎ れい : 04:00 | コメント (0) | トラックバック

星々の悲しみ

星々の悲しみ


茜雲追って躓く泣いた日に頬を零れる流星ひとつ

夜空にも見えない星がひとつある あなたがいない あなたがいない


吹きさらす暗闇の彼方に手を伸ばし掴んだ星は嵐という名

投稿者 つるぎ れい : 03:47 | コメント (0) | トラックバック

2011年12月04日

恋愛ごっこ

恋愛ごっこ


さっぱりと切った髪を弄っては軽くなった過去にサヨナラ


手折られる花一輪の哀しみを抱いてふるえる冬の陽光


ねぇ夏美 恋って冬至を越えれるの 試して傷を幾つ数えた


初霜に蝕まれゆく花びらのようなあなたの心がみたい


この指輪あなたが噛んだ歯形です今は見知らぬ誰かの傷痕


固いなら約束なんていらないのふるえる指が欲しがるリング


哀しみを重ね塗りする悪戯を教えて重ねた罪木を崩し


囲まれた四角い部屋はいつも夜朝を遮る白い錠剤


寒空に心ひとつ置き去りに透明に濁る君への想い


愛してはいけない人と知りながら背伸びした分キスして欲しい


目を閉じて独りの夜を閉じこめる瞼は火照る君を想えば

投稿者 つるぎ れい : 21:59 | コメント (0) | トラックバック

2011年10月08日

曼珠沙華

曼珠沙華



曼珠沙華 花冠は燃え尽きて 褪せた涙を夕べに浮かぶ


紅(くれない)の冠(かん)燃え尽きぬ我が永き真夏の恋のぬけがらとして

投稿者 つるぎ れい : 17:52 | コメント (0) | トラックバック

2011年09月22日

大好きよ

大好きよ


もう少し 早く出会えば 私たち 一緒に泳ぐ魚になれた

長い指 そこに光る指輪には届かぬ愛の距離が流れる

もし君を 私が裏切ることあれば 殺していいよ あなたがすべて

街中で キスをしよう手を繋ごう お酒も飲もう 愛も語ろう

あなたより 先に死んだら ごめんなさい 私は君の 守護霊になるわ

指の間に いつも挟んで吸う煙草 そんな私にいれたらいいのに

今更に あなたを想うと泣けてくる あなたが好きよ こわいくらい

一編のあなたの詩にくるまって眠った夜が何度もあった


意地をはり優しく出来ぬ私にも 全てを認めて赦してくれた


大好きよ世界で一番大好きよ あなたがいると 私は無敵

投稿者 つるぎ れい : 02:53 | コメント (1) | トラックバック

2011年09月14日

蝶へ

蝶へ


悲壮とは 悲愴か蝶よ晩秋を 越えれぬ羽で私のもとへ

駕籠からは 逃れぬ宿世 嘆くなら 僕の名を呼べ 月夜の空に

羽ばたきを封じた犯人 私なら その鳥籠ごと 壊してやるから

褪せた名に 色彩添えた 貴女の名 花の名を持つ それこそが罪

届かない それくらいじゃ届かない 私を呼んだら いつだって…

さよならと 愛してるを綴る指 強く結べよ 私はここだ

どうせなら ごめんなさいより もう一度 聞きたい言葉 【愛しています】

自惚れて いてくださいね 酔うくらい 溺れているのは 昔から僕

罪咎を くぐり抜けてやってこい 包んであげる 壊れぬよう 壊さぬよう

儚さや 悲しみ憂い 脱皮して 貴女は眩しい 言葉を散らす

恋人よ 蝶に美化され 泣くならば 私は貴女を照らす 月でありたい

暗闇に 蜻蛉のように舞う蝶よ 貴女の哀しみは 僕の牢獄

(私信短歌)

投稿者 つるぎ れい : 21:14 | コメント (0) | トラックバック

2011年08月19日


言の葉を並べて祈る最愛の人は消えゆく音楽にも似て


とめどなく 溢れる想いメロディーに歌えど歌えど君には届かず


夏の日に 飛んだ蛍の灯火に 君はみたかい あの灯(ひ)に愛を


来世では 添い遂げようの 約束も 来世があってならの約束


人知れず 君の名を書く 君を呼ぶ 姿形も白紙のノート


また会おう またっていつなの どこでなの 黄泉路は私独りで逝くわ


最近の私は悲劇で喜劇なの 自分の余命玉響の音


詩はかかない 詩は書けないの だから今 死を書いてるの 死を書いてるの


招き猫 招いてください あの夜を ブルーノッテの薫るあの女(ひと)


さよならと言ったあなたの始発駅はじめましてが冷たい終着


真夜中にあなたをさらった 犯人は 哀しく泣いたカムパネルラ


嘘を塗り 罪を纏い 泥濘に 足掻きながらも 僕には君だけ


世界から弾かれたのは鎮魂歌 モーツァルトは いまだ眠らず

投稿者 つるぎ れい : 23:07 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月23日

ケイタイ

ケイタイ


暗闇に 携帯の灯り チカチカと 目を刺す孤独 冷える指先


人恋し 携帯叩く 親指の 先から先へ あなたは消えて


教えない あなたにだけは 教えない メルアド メル友 今の顔さえ

会いたくて 無言電話は 真夜中に かけては消して かけては消して

声すらも 昔のままの 君なのに 今は遠くの マネキンの口

お揃いの ストラップをした 王冠と十字架が隔てた 貴族と愚民

携帯の灯りだけのみ あなたとの 距離を縮める 胸のともしび

充電器 熱くなるほど 君慕う 火傷をしても 寿命が消えても

過去の傷 見せるくらいの恋をして あなたは捨てた 赤い携帯

投稿者 つるぎ れい : 02:48 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月11日

狂態

狂態


鏡から狂態晒す 私の身 辱めてよ 視線の矛先


愛してる 愛してなくても 抱けるなら 理屈はいらない それだけでいい


まだ胸に 花びらの痕も 無いままで 乳輪だけが 赤く泣く夜


首だるく 髪を散らして くねる腰 夏の夜は 女の薫り


溜め息と 吐息を吐いて 足して割る 方程式は 答えを持たず


独り寝の そばに君が居たならば なにもいらない 言葉を封じて


濡れた髪 手櫛で上げて また上げて 溜め息の分 時計は進む


汗ばんだ 肌が絡まる オーガズム 顔がみたくて 細目をあける


淋しいの 体じゃなくて 心かい 問うあなたは 何も知らない


日曜の 夜は早くも 眠り往く 男の闇が 女を揺さぶる


刺青を 施すように 愛撫した あなたが描いた 般若の仮面

投稿者 つるぎ れい : 00:42 | コメント (0) | トラックバック

2011年07月06日

笹舟にのせて

笹舟にのせて


終焉に出来ない恋を笹舟に 乗せて果て往け 彼方まで


流れゆく この魂とこの身体 たどり着けない 貴女の海に


未練という 文字 短冊に書き写し 笹の葉ゆれて 私もゆれて


死にたいと想うくらい 焦がれても 漕げないオールを掴んだままで


雨粒が 脳裏を濡らす暗闇に 昔の君が 零れ溢れて


会いたくて 僕だけずっと会いたくて 君は離れた 悲しい距離に


悲しみを 笹舟に乗せ 流しても 流してみても 沈んで崩れ

投稿者 つるぎ れい : 19:56 | コメント (0) | トラックバック

2011年06月09日

さよならの君

さよならの君


はじめから 特に意味などない恋を まことしやかに 信じた徒花


足跡をかき消すように 逃げ惑う 二人の間に 芽生えた裏切り


愛してる の言葉の重みを 赤薔薇に 託して逃げる さよならの君


朝露も 濡れない昼に 侵されて 色あせて行く 乾いた涙


手を伸ばし 手を翳してみても 届かない 揺らぐ炎は 幻想のまま


きっと泣く きっと裏切る そんな事 知ってるつもりで 交わした約束


もう一度 知らない顔で 罵って お前も違う男を探せ


恋なんて しない女を 気取るには キャリアと趣味と実力兼ねて


あの人が気になりだしたの あなたとは全く違う 素直な人なの


手を握り 砂辺で歩く足跡を 満潮の波に 遠く消されて

投稿者 つるぎ れい : 15:02 | コメント (0) | トラックバック

2011年05月02日

時経てば・・・・

時経てば・・・・


時たてば過ぎゆく人の無情さよ知りつつ恋を望むは愚か


人恋しい恋し人らを捨ておきて我はゆくなり自分の道を


指先で孤独をなぞり泣き明かす私は女哀れなくらい


さようなら疑似恋愛のおつもりで遊ぶのならば我に暇なし


時たてば春は来ると言うけれど凍える閨に春 便りなし


過ぎゆきて振り向くことも無い人とわかっていながら信じた嘘たち

投稿者 つるぎ れい : 19:18 | コメント (0) | トラックバック

2011年05月01日

倦怠と微熱

倦怠と微熱


春雨の憂いにも似た倦怠が 濡らして止まず 強請るくちづけ

行間の隙間を指でなぞりつつ あなた探しに 開いた詩集


花曇り 繭に覆われ うずくまる 私は小さな地球の小部屋

車道すら 見捨てられた 線定規 棒線グラフに 収まらない道

鏡台に映った夜が続く昼 紅いルージュは寂れた小箱へ

日は暮れて タイムオーバー ゲームオーバー 私はひたすら歩いたメロス

大声で叫んだ恋を 拾っても 粉々に潰す さよならの君

誰のために 詩をよむ意味に 迫られて 息苦しさにあがいた私

惨めさと薄っぺらさと 儚さと 足して二で割る剥離する脳

書きかけの文字がゆらゆら 立ち上り 青空からは私の溜め息

投稿者 つるぎ れい : 16:54 | コメント (0) | トラックバック

2011年04月19日

生と死の狭間に濡転がって

生と死の狭間に寝転がって


日が昇り ラジオから流れる 放送を 掻き消すような 草刈りの女(ひと)


青空に 快晴と描く 正直さ 登校生徒に 割けない時間


山裾を 目にしてみれば 若桜 季節の軌道に遅れた私


洗濯や 布団干しに 追われても 私の今は 誰にも負えない


光射す 汚い部屋にも 光指す 埃にまみれて 質問された


毎日を安穏と暮らす私など 鬼と罵れ 東北の人


窓からは 夕暮れ見えます 茜空 多くの犠牲を 払った空に


生きてきて 沢山友人 死にました 動けぬ私を 責める魂


水いっぱい 飲めない人と同じ血が 流れていると 知りたくない夜


年取れば 夢を描くなと いう人の 夜の予言を キャンバスに描く


さようなら 何もしないで暮れる今日 おやすみなさい 明日も振り出し


お前など 死ねばいいと 呪詛の札  明け方までも響く嬌声

投稿者 つるぎ れい : 21:31 | コメント (0) | トラックバック

2011年04月07日

こぶし

こぶし


五分咲きの こぶし一本(ひともと)山裾に 握りし冬を虚空へ放つ


こぶしより放たれた冬の塊(かい)ひとつ 溶けて空の泡となる

投稿者 つるぎ れい : 14:39 | コメント (0) | トラックバック

2011年03月03日

忍び愛

忍び愛


踏み出せば行方も知れぬ恋の道危うき事は覚悟の上で


君想う君に捧げし詠み歌よ夜露に濡れて文字も流れて


知らずとも君 居ぬ側の淋しさよ枕を涙で濡らす徒花

投稿者 つるぎ れい : 00:08 | コメント (0) | トラックバック

2011年02月26日

徒花

徒花


恋しきは 春咲く花ぞ 桜草 我は徒花 捨て置きたまえ

投稿者 つるぎ れい : 00:28 | コメント (0) | トラックバック

2011年01月04日

お正月と愛犬

お正月と愛犬 初春の 挨拶もせず 二度寝する 雲行き怪し 私と陽光 大晦日 金はり見栄はり 障子はり 鬼嫁迎える 準備はオッケー 大晦日 良く乗り越えて 元日に 細く長くの年越し蕎麦で 夕暮れの陽射しのような眼(まなこ)開け 最期を迎えた 元朝の犬 捨て犬よ野良犬よと言われても 私の家を守った神犬 朝露に額冷たく 愛犬の 頭を撫でた午前五時半 終夜フィラリア咳を出し終えて お前はやっと楽になれた

投稿者 つるぎ れい : 15:11 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月02日

憎悪

憎悪 はじめから やり直します 人生も そう言えたなら 要らない包丁 金ばかり 送ってくれる 弟よ 私が親を始末するから 不幸者 不合理 理不尽世の中を 滅多刺しにした 嵐の夜明け 黙す老い 語れる老いの逝く道を 徒花が照らす最期の娼婦 拾っては 捨て行くさだめの詩人なら 奈落の底まで 彼岸に埋めよ 嫌いだよ 地雷のような罵声すら あげれなくなる 父母の逝く道 言葉とは 都合の良いこと 限りなし 美しくもあり 醜きもあり さようなら 頭に烈火の彼岸花 朱き炎は鎮魂を知らず 業深し 供養供養の毎日で 子殺し許せよ 明日は親をも 父母の 産むだけ生んだ 家政婦は 芋をかじり 死に逝くさだめ 詩人など 片腹痛い戯れ言を 思い込ませて散った徒花 枯れ薄 手招きしている 黄泉の国 我を想いて返り見よ

投稿者 つるぎ れい : 21:26 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月25日

秋雨

秋雨 秋雨が森を静寂(しじま)で包むようあなたの声が耳に降る午後 秋雨の中に佇む女(ひと)がいて震える肩に悲泪石(ひるいせき)降る 悲しみが降り続くなら花園の棺に埋もれて眠れよ私 寂しさに名づけてくれとせがむ胸頬を伝う雨はいつも独り 夕映えも太陽も白く彩られ虚空にぽっかり秋雨は降る 静けさよ遠くでチャイム鳴る鐘の涙に濡れたくぐもる秋の日 泣かないで誰にもいえず口ごもる誰かの為に消えた雨音

投稿者 つるぎ れい : 15:56 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月24日

曼珠沙華

曼珠沙華 恋に名があれば楽になる病 蝕まれた紅 毒 死人花 朱に染まり朱に交わりて尚紅く褪せる真夏を焦がした火花 空の青やがて暮れゆく陽射しすら曼珠沙華には焼かれる宿命(さだめ)

投稿者 つるぎ れい : 23:02 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月23日

花陰の祈り

花陰の祈り さざ波をたてる音に芯は濡れ記憶は薄く壊れた硝子 指に蜜薫りに秘密しっぽりと造花ではない切り花を抱く あともなくさきもない今影を追い置いてけぼりの指にくちづけ 暗闇で開花する花に名をつけて優しく呼んだ地上の果ての名 君の目の中に映える僕はまだ輝く檻に閉ざされたまま 髪を撫で髪をなで上げ髪を梳くあなたが神に溶け出す祈り 暗闇が懐かしいと泣く子供子宮の中で暮らした二人

投稿者 つるぎ れい : 21:42 | コメント (0) | トラックバック

2010年10月12日

花葬と葬列


花葬 なんで生まれてきたんだろう地球の裏側聞いた質問 さよならと早く言いたいさよならとベッドの柵で囲まれた脳 小鳥たち囀り空は青く澄み平和な午後にスカッドミサイル 真実を映す鏡はギラギラと光る眼を十年前の私に送信 なにひとつ遺せないまま逝く人の 骸を飾る朱の彼岸花

投稿者 つるぎ れい : 02:43 | コメント (0) | トラックバック

2010年09月30日

紅い旋律

紅い旋律 カルメンの カスタネットの 激しさに 狂乱乱舞男はタップ 君が抱く 君が掴む 君呻く 私はベッドで孤独なダンサー 灰皿に 置きっぱなしの 煙草には 呪いのような孤独が踊る こじ開けた唇歪に音をたて もつれたままの音は二短調 赤い靴 踊り出すのは足でなく もっと上手に 脈打つ子宮 奏でてよ 爪紅染まる旋律で 動けなくして戦慄メロディー 紅に染まった空の世紀末 君はみたかい赤い靴の子 鮮やかに 真冬に向日葵咲くように 鼓動はショパン 革命的に

投稿者 つるぎ れい : 06:29 | コメント (0) | トラックバック

2010年09月28日

薔薇の憂鬱と極彩の哀しみ

薔薇の憂鬱と極彩の哀しみ 悲しくて楽しい歌は詠えません地球に独り残された夜 二人裂く 嵐の夜の苛立ちが 瞳(め)から溢れる小さな海辺  極彩色のアトリエに 今 君在らず 我の内にて閉ざされしまま  枯れた薔薇 二本差し出す君の手が 描く文字は 居たい 会いたい  誰一人出会わなければ深海で盲しいた眠れる魚になれた 強気な目 緑のドレスに紅き口 幽閉の画家 タマラ・ド・レンピッカ 別れ際 過去の栄光一編に描きたかったあなたの肖像 紅をさし 黄色い薔薇を 手折る時 花言葉憎くく 唇噛みて   朝露に 濡れた赤薔薇 引きちぎる 指に血の痕 嵐の夜明け   アイリスの芯の熱にて受粉した 絡めて薫る 濡れた指先

投稿者 つるぎ れい : 10:17 | コメント (0) | トラックバック

2010年09月26日

文字呪縛

文字呪縛 霞目に悩める君が傍らで眠りに入れる愛しき横顔 嘘偽りの呪縛にかかるペン先の恋なら標本の中 口角をあげて笑える女狐の夢にうなされ未来は見えず 音もなく言葉少なくうつむきてあなたは紙の上の旅人 囚われの王子に未だ聞こえざり 文字の中なる愛の呪文は ジャン・コクトーの「偽」に関わり絡み合う下肢の二つの論ひそやかに (改稿版)

投稿者 つるぎ れい : 22:27 | コメント (0) | トラックバック

2010年09月20日

嘘で騙して黙らせて

嘘で騙して黙らせて 男性の聖人君主は一握りあとは腐れ外道かど阿呆か 男には騙されるなと母は言う経験者の苦労は黒くて 人はみな 自ずと愛を携えて掴んだままで腐らすキャッチー 優しいの裏側にある下心 三叉路 指さす標識のままに ここは明日 詩人の墓になるらしい 中絶児の泣くサイト好評 悲しくて楽しい歌は詠えません地球に独り残された夜 大人には大人の事情があるんですお金で計算 愛の精算 何かいる だから叫ぶの怖いから猫の目みたいな黒い企み 今わたし 虚構を指で数えてる ペットボトルの水を濁らせ

投稿者 つるぎ れい : 00:31 | コメント (0) | トラックバック

2010年09月15日

私たち

私たち 滲んでは涙流れる夕暮れに過ぎゆくだけの昔の約束 君の嘘 君の溜め息 君の哀 解らないままここまできたよ 赤薔薇は二輪照らし出された私たち花言葉遠く距離も遠く お揃いのトップスばかりを欲しがるの一生一緒の気分でいたくて さよならに そしてはないの これきりね裏切り重ね傍にいた日々 はじめまして の次の自己紹介 私はあなたにニックネームで呼ばれてた 静寂が二時間前の君の声喪失される眠りたくない 吹き荒れる季節もあったね私たち抱き締めながら歩いていこう 夕暮れにあなたの声が聞こえたわ握り締めたの携帯電話 今からは夢の中で会いましょう朝日をみるまで泣いてるみの虫 愛してる 疲れる愛をしてきたね愛に定義はなかったはずで

投稿者 つるぎ れい : 23:42 | コメント (0) | トラックバック

2010年09月13日

廃墟と涙

「廃墟と涙」 彩(あざやかな)世界を見上げ叫んでる空哀しみの観覧車箱 秘密だよだれも秘密の基地だから独りの皇子にひとつの王国 みつけない見つからないの憎しみは壊れた瓶に埋もれたまま さようなら割れた硝子を曇らせた貴方の眉間と出せない言葉 置き去りに忘れ去られた赤い椅子 主は帰らず褪せた思い出 ここなのよここにあったの学校が宅地で笑う知らない家族 図書館の本ひとつを探すならきっとあそこのチェルノブイリ ハトロン紙かけて扱う恋人は自分の爪も透明なまま くたびれたパイプオルガンが引き鳴らすアトランティスのレクイエム奏

投稿者 つるぎ れい : 00:47 | コメント (0) | トラックバック

2010年08月22日

されど愛しき日々

されど愛しき日々 朝寝坊 昼間は女房 夜は猫 貴女の狂態が 瞼を焦がして 月明かり 暴かれた肌 盃に 私は奏でた 貴女の音符 黒髪は 貴女の為にのばしたの その一途さが 指に絡んで マンゴーの 味付けパンで塗り付けた 君は私が作った御菓子 全部みせて 全部聴かせて 哭いてみて 征服された女の器 甘い酒 ねだる猫の目 玉虫に 潤んでいたのは 瞳と秘蜜 愛してる 何度も何度も繰り返す 僕の声は壊れたデッキ 君に痣 青紫に 噛みついた 僕は月夜のアオイケダモノ 優しさで くるんだような 独り占め 足枷の名はピンクのテディキュア ライチ酒にオレンジ割りもいいわよと 見つめていたのは小さな黒猫 指先に 貴女の感触が 絡み付き 動けないまま 風の吹く夜

投稿者 つるぎ れい : 14:53 | コメント (0) | トラックバック

2010年08月01日

監禁

監禁 誘っても 拒む少女の 夏のドア 開け放ったまま 消える足跡 うたいだし 「ここにおいでよ」 の優しさが いつの間にか 身を裂く稲妻 夕立にうたれて 二人滑らせる 汗と蜜と甘い舌 屋敷には 黒い部屋に 君は明日 手錠をされて 啼いて悦ぶ 叫んでも すがってみても 僕はまだ 赦さないよ 赦さないよ 君の汗 君の涙を吸った 部屋 君はまたくる 嵐の夜に 呼んでるよ 君の味見を知る畳 自ら曝せ 珠露の肌 自ずから 君が抱かれた その屋敷 私は名付けた 君の鳥籠

投稿者 つるぎ れい : 03:30 | コメント (0) | トラックバック

アカイナミダ

アカイナミダ 虚ろな目 濡れた指しか欲しがらない お前を正気に狂わせたくて 足の爪 紅に染め上げ 去る貴女 僕の心もお願い赤に 探してる 君の涙の処方箋 薬局に 愛は売ってなくて 哀しくてやりきれないのに笑う癖 治らないまま付き合う貴女 泣いてみて 泣いて見せてよ強がらず 裸のままで泣こう僕たち いいこだね ホントにいいこ 私の子 いいこでいるから 僕を抱いてよ 独り泣く お前の影に手を伸ばし 抱きすくめたい 刺さった棘ごと

投稿者 つるぎ れい : 03:16 | コメント (0) | トラックバック

晩夏と晩歌

晩夏と挽歌 診断書 狂い死にを並べられ 「手帳」に文字を 殺 殺 殺 と ヨレヨレの布鞄にしがみつく 私の生と赤い御守り 夏の歌 詠えぬままに瞼閉じ 午後二時に来る 凍える魔夏 証をね 遺すの証 遺すから 最後の仕事 血塗られた詩画集 さようなら 私もうじき書けなくなるの 詩も絵も歌も 生命線も ありがとう って言いたい人 たくさんで 涙の記憶 忘却の海へ 空高く 夏 何気無い顔をして 命一つを 彼岸に運ぶ 今ならば 詠えるのかな 私にも 透き通る骨 魚の挽歌

投稿者 つるぎ れい : 03:14 | コメント (0) | トラックバック

閉ざされたアトリエ

「閉ざされたアトリエ」 愛に名を付けてくれと せがむ君 うれしさという名のおさなき子 儚さよ 泪よ時よ愛しさよ 刹那であれ 永遠であれ 雷鳴が去りゆく蚊帳に横たわる 薔薇色の呪縛は 雨夜の月に 君の顔 君の残り香君の味 瞼の奥に閉ざされたアトリエ

投稿者 つるぎ れい : 02:52 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月21日

嘘の履歴書

嘘の履歴書 愛猫の 肉球撫でる指先で 嘘をなぞる 紫の履歴書 カンパリにカルパッチョが似合うねと 言った日々を笑え雛罌粟 愛しき子 愛しき母よ 愛娘 女はひとり 三役こなして お部屋をね 用意するから 側にいて 予約不明の未来予想図 カリカリと 寂しくなれば 口にする 仔猫の憂い 行方知れず 泣きなさい あんな嘘つき 憎みなさい 貴女を犯した 蔦が這う指 顧みて 道に二輪咲く日々よ 君は雛罌粟(こくりこ) 我も雛罌粟(こくりこ)

投稿者 つるぎ れい : 19:23 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月13日

さよならと蜂蜜

さよならと蜂蜜 さようなら 思い出包むその腕で 違う男を抱き締める 初めての痛さにも似た快楽を覚えて遊べ 親のない子よ 繰り返し流す涙は行方不明瞳の奥に 騙して笑え 思い出と泣いてる私に犬の咳 命ながらに永らく哭いて 恋人と女友達足して割る未熟な未来はおとぎ話し 綺麗でしょ プレゼントした寒紅を さした貴女が未だに紅く チョーカーが首輪みたいね笑い合う あの夏の日の仔猫は消えて 口移し から滑り出す チョコレートみたいな初夜の蜜 あなた以外愛せないと嘘をつき生きてしまった六年の罪 さようなら ただそれだけです さようなら お金も愛も持たない私 夜があけて 暁の星が光るころ 貴女の未来が輝くようにと

投稿者 つるぎ れい : 20:30 | コメント (0) | トラックバック

2010年06月04日

呪いと縁(えにし)

呪いと縁(えにし) 母恋し 亡く泣く歳月 どこにある 見上げた空が 茜に滲んで 敬えと 言い切る人は 他人事 空言寝て言え 宗教法人 夕暮れは おうまがどきと 言うではないか 本当の母に 会える気がして 感謝せよ 感謝せよと繰り返す CDデッキは空回りのまま 産んでくれ 頼ん覚えありません 神の誤算を呪う夕暮れ もういいや どうでもいいや 泣いてみて 笑ってみても 絶てない縁(えにし) おかあさん おかあさんと泣いている 私の中の子供が騒ぐ 大好きに なれない痛み誰が知ろう 友にも言えずまして母には 親の愛 知らない子は 走り出す 愛を求めて 遍歴の旅 暮れてゆく空闇色に染まるのに 私の頬に 母への流星

投稿者 つるぎ れい : 15:07 | コメント (0) | トラックバック

2010年04月28日

街の目

街の目 赤黒い毛布一枚で眠る人路上を見上げる鋭い眼光 片手間にピンクの携帯忙しく退屈すぎる女子高生徒 パトカーのサイレン音が追いかける街の正義は赤信号で 真夜中に叫び続けるインディーズバンドの声に一円の価値 死んだのか生きてるかは無問題救急車たちは重役出勤 黒猫の眼光鋭く玉虫に私を見透かすしなやかな刃(キバ) 右ラブホ左はパチンコ不眠街夜空の星はネオンに消えて この街に野垂れ死にした叔父さんは汚い服に名札だけ 笑っている笑ってるよ大声でいつ死ぬのかないつ死ぬのかな 僕独り歩む街の間違い探し自分の足で確認中の身 ハンバーガー紺のソックス空き缶と段ボールを集める人間の距離 生き死にの狭間をせかせかくぐり抜けたどり着きます休めるホテル この街の視線はさっき横切った黒猫の目 玉虫ネオン

投稿者 つるぎ れい : 04:57 | コメント (0) | トラックバック

2010年04月07日

マニュキアと乙女

マニュキュアと乙女 サイダーのような泡たちたちまちに弾けて痛い恋心たち マニキュアに染み込んだ赤は気の毒な今日のおばさん笑う口元 なみだって意味がなくても流れるの背中合わせのおまえの海辺 ひらひらとアシンメトリーのスカートを午後の太陽に知られた秘密 痛いのは空っぽだらけ心なの夜に擦りむく傷口が泣く 艶やかな流し目よりも オーバーニー 下ろし立てなら くちびるだけで セーラー服の胸元をそっと押すと胸がいたい 少しだけ大人がキライ お揃いのピンキーリング小指だけスペシャルなまま非売品 血を流す意味がなくても血を流す女になったら着れない水着 鏡さん早くウサギを連れてきてアリスになれない私ははだか

投稿者 つるぎ れい : 18:42 | コメント (0) | トラックバック

2010年02月19日

忘却と消去

忘却と消去 死みたいな詩を書き綴り 自分をデリートしたい夜 闇色のロングスカートが逆さまに 嘲笑うから体は病み色 裏切りの宝石箱の思い出と 一緒に沈めオフィーリアよ 咎人が贅沢品を身に纏い惑い微睡む柩よ 永久(とわ)にさすらいたまえ 今朝は鋏 昨日は触診で弄る脳 殺人者は言う 成功率は0% 思い出に出来ない人たちばかりです だから生きたい生きたい私 さようなら そんな言葉はレテ河に 捨て去り 拾った「おはようございます」

投稿者 つるぎ れい : 08:45 | コメント (0) | トラックバック

2010年02月03日

鬼とバレンタイン

鬼とバレンタイン 豆拾い 群がり横取り延びる手に 人の本性 「鬼は内」「鬼は内」 チョコレート どうして旦那にやる日なの 愛はないのに 愛はないのに くれてやる パンチにキック 往復ビンタ 浮気相手に甘さは不要 愛を込め 手作りチョコを プレゼント 隠し味に盛り塩二杯 くたくたの会社勤めとを知りながら お風呂でなさる それともここで

投稿者 つるぎ れい : 21:22 | コメント (0) | トラックバック

2010年01月27日

楽園喪失

LOST PARADAISE 言葉無く 闇に残骸撒き散らし 四角い孤独が 影絵のように 独り部屋 過ぎた面影拾っては しがみつきたい貴女の微笑み 新しき 名が二人を裂く朝に 腕の中には 君の残り香 陽がのぼり 泣いた僕らを 嘲笑う 残酷に咲く 日常が届く 君でいて 私は私になるからと 笑顔の貴女 巻き戻せない 露草が 泪を流した午前2時 黒紫の孤独が溢れて 御揃いのストラップは熊と猫 愛の形見は主を失う 透明な球体(へや)の恋の傷痕(きず)口を 「さよなら」と描く紅き楽園

投稿者 つるぎ れい : 14:50 | コメント (0) | トラックバック

2010年01月25日

家族とため息

家族とため息 母親を 蹴飛ばし逃げた20代 介護が始まる母の還暦 働いた金は全て俺の物 ジャイアン主義に泣いた鬼嫁 読経が 有難いと涙した 祖母の遺影は未だ哀しげ 今日もきた 父の友と名乗る人 父も知らない知らない友達 家を出て横浜に住む弟は 西の雲行き眺めてため息 先妻と母と愛人孕ませて 祖母の危篤時 父はパチンコ 祖父母逝き 跡に残るは藁葺き家 住んでいるのは九十九神 青春と呼べるものがある人よ それは「友」と呼べる財産

投稿者 つるぎ れい : 03:16 | コメント (0) | トラックバック

卑屈と反省と自暴自棄

卑屈と反省と自暴自棄 紙切れの上で喧嘩を売る口は 人に響かず犬が遠吠え 難しい言葉に比喩に倒置法 なにがなんだか質むずがゆい 感情と愛と技術は別物です 分裂病は未だ治らず 結婚に長い手順を踏むように 韻もふめない不明な作文 難問を 提起するのが大好きな政治家と私の二人三脚 いい加減 このテーマで歌詠みは 正直キツイぜ マジへこみすぎ そのわりに 即席にしてはナイスだと ちょとにんまり かなり複雑

投稿者 つるぎ れい : 00:43 | コメント (0) | トラックバック

2010年01月17日

誕生日の君へ

誕生日の君へ 赤き紅 さしたる君に揺らぐ瞳(め)を 赦したまえと 月が哀願 君が為 望みとあらば 唇に 101回目の プロポーズ 永遠を 誓う契約 夜に描き 君に歌うよ エターナルロマン 紡ぐ愛 紡ぐ指より 絡め取る 僕の未来は 君の小指に 愛なんて 安っぽいのは 嫌いなの 絆になるまで 未来を誓って 一月の 誕生石は ガーネット 指輪は一つ あとはいらない 午前2時 僕が夜空を見てる頃 君の産声 聞いた気がして これからも よろしくなんて いわないで これからさきも ずっとよろしく

投稿者 つるぎ れい : 01:11 | コメント (0) | トラックバック

2010年01月05日

25時の魔女たちへ

二十五時の魔女たちへ 紅月夜 冷たい指で奏でられ その旋律に桜(はな)は乱れて 温もりを 欲しがる猫にイルバチオ 楽園の香は殺人の味 月の使者 紅き名を持つ魔女の肌  聖痕(キズ)に焼かれて血を流すのみ 恋に酔い サバトに踊る魔女一人 後ろ手に縄 胸元に華 漏らす音 溢れる声も檻の中 肉体(カラダ)すら 心裏切り 主を求め 寒き夜も すきま風すら弾かれて 胸元にキス 下肢に法悦 チョコレート 溶け出した夜に滑り出す 甘い恋こそ 秘め始めなれ 人知れず 25時に咲く桜(はな)の 花弁をエキスに魔女(シトリー)は笑う

投稿者 つるぎ れい : 13:41 | コメント (0) | トラックバック

2010年01月04日

日の出

日の出 黒いとか白とか黄色の肌事情 光射照らせ ラインを超えて

投稿者 つるぎ れい : 09:35 | コメント (0) | トラックバック

2009年11月13日

安心感

  切り割いて 流れる赤が鳴り止まず 生きる手応え リストカット

投稿者 つるぎ れい : 17:19 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月15日

鏡と恋

鏡と恋 言の葉の呪縛に恋は悲鳴あげ鏡は散華の血の跡を笑う はだけたる浴衣纏える君の胸花弁の聖痕消ゆることなし 鏡割りアリスに会いたい悲願なの白き兎は今日の生け贄 海底を指でなぞれば石榴味君の傷口毎夜疼けり 鏡の間虚構の先の真実を我に教えよ叫ぶも欺瞞

投稿者 つるぎ れい : 10:05 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月03日

文字呪縛

文字呪縛 傍らで眠り惑える霞み目に悩める君の愛しき横顔 机固く筆重く嘘偽りの呪縛にかかり 口角をあげて笑える女狐に夢にうなされ未来は見えず 音もなく言葉少なくうつむきてあなたは紙の上の旅人 囚われの王子さまは文字の中愛の呪文は未だ聞こえず 「ジャン・コクトー」名言の「嘘」につきセックスしあう二つの論は

投稿者 つるぎ れい : 23:17 | コメント (0) | トラックバック