« ボディーペイント | メイン | すべてが砂に埋もれても »

2011年05月01日

倦怠と微熱

倦怠と微熱


春雨の憂いにも似た倦怠が 濡らして止まず 強請るくちづけ

行間の隙間を指でなぞりつつ あなた探しに 開いた詩集


花曇り 繭に覆われ うずくまる 私は小さな地球の小部屋

車道すら 見捨てられた 線定規 棒線グラフに 収まらない道

鏡台に映った夜が続く昼 紅いルージュは寂れた小箱へ

日は暮れて タイムオーバー ゲームオーバー 私はひたすら歩いたメロス

大声で叫んだ恋を 拾っても 粉々に潰す さよならの君

誰のために 詩をよむ意味に 迫られて 息苦しさにあがいた私

惨めさと薄っぺらさと 儚さと 足して二で割る剥離する脳

書きかけの文字がゆらゆら 立ち上り 青空からは私の溜め息

投稿者 つるぎ れい : 2011年05月01日 16:54

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.a-happy.jp/blog/mt-tb.cgi/13790

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)