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2011年11月21日

孤独

孤独


宇宙が完全に時を止めたなら
人は空に憧れたりはしない

毎日が晴天ならば
一日で固形化した
油絵の具のような空に
群青色を塗りたくって
「よる」を作ってみたり
そこに青白い円をおいて
「つき」と呼んでみたり
そんな夢もみないだろう

重ね塗りするごとに
深まってゆく
キャンバスの果てしなさは
完成することのない
肥大する宇宙

誰かが言っていたっけ
人は少し孤独なほうが
宇宙に近づけるって

私は
宇宙というキャンバスに
神様がポツリと呟いて
落としていった
小さな赤い太陽

孤独は宇宙に
赤く咲く炎

私を燃やし続けて
尚 熱く
輝く

投稿者 つるぎ れい : 2011年11月21日 18:11

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