« 月のアリス | メイン | 晩夏を逝く »

2010年08月19日

おばすてやま

おばすてやま となりのおばちゃんが姨捨山に捨てられてしもうたんやって。 そういえば夜中に実娘と婿養子に虐待受けて叫びよったもんなぁ。 それにあそこのおじさんんももうアカンやろ。 脳梗塞で金ばかり使う厄介者やって。 全く怖い世の中になったもんやなぁ。 食卓でしみじみと健康の有り難さを 囃し立てる父母たちの他人事は 母の膝関節の激痛と 父の手遅れの肝炎を笑っていた 昔 熱を出せば 苺がほしいと泣いた娘に なんとかして苺を真冬に手に入れてきた母 難病とあらば祈祷まで頼んだ父 独りで何でも出来るようになった娘を 鏡が映したのは 荒れ狂う逆髪ボサボサに 髭を生やした山姥が 姨捨山の入場料金を風呂に入る前に銭勘定していた とは知らない両親 慈悲喜捨の四無量心の「捨」が流行過の時代 姨捨山は 今日も満員御礼 姨捨山で 今日もコロリ

投稿者 つるぎ れい : 2010年08月19日 05:03

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.a-happy.jp/blog/mt-tb.cgi/13684

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)