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2013年05月30日

名前

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同じ夕暮れをみていても
もう同じようには
見えないのは

目が人に 二つ
あったからだろう

その片目同士に
光と逆光の速度で
墜ちて逝く夕日を
僕たちは
【綺麗だ】という
形容詞で簡単に括って捨てる

笑っていても笑っていない
視線の路地裏の店を
さすらえば

君のお腹の中に
贅沢な珍味たちが
放り込まれていたのを
僕も一緒に
漁っている所が見えた

同じものをみていても
綺麗と綺麗事の
区別のつかないような愛に
名詞をつけるなら

ヨルと闇
くらい、の
覚悟

投稿者 つるぎ れい : 2013年05月30日 01:50

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