« ワガママ短歌 | メイン | 片手鍋 »

2012年10月21日

同じ星

同じ星


あなたの孤独が
空から降りしきる夜は
遠い星の 夢を見ている

   *     *

見上げたあなたは
ただただ 遠く強い巨星

見下ろしたならば
あなたは生まれたての七つ星

あなたの名前を
並べてゆくと
宇宙の理に引っかかる

その先っぽからでいい
空から私に雫を垂らして因子をください

私はあなたに似た星を宿しては
その詩(こ)を
空へ解き放つ

私たちは 言葉で繋がれた
同じ涙の同じ星

同じ孤独抱えた星が 出会う確率は
東京行きの新幹線の中を 淋しさで逆走しても
辿り着いてしまう

あなたの駅に あなたの声に あなたの中に 
取り込まれて 墜ちてゆく

それはとても 悲しいくらい 100パーセントの引力で

   *        *

同じ星
だけど なんて 遠い星 
探しても探しても探してみても
涙が止まらないまま
夢から覚めない夢をみている・・・

投稿者 つるぎ れい : 2012年10月21日 17:59

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.a-happy.jp/blog/mt-tb.cgi/13952

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)