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2011年04月26日

歯車が狂うように

歯車が狂うように


歯車が狂うように
詩をつづる
ペン先から漏れてく私

棺に文字を入れられて
喋りすぎる言葉の茎が
耳元から伸びゆく

咲いた向日葵が
うなだれて
私の顔色を伺いながら
土色に染まる

私は静かな雨音に
消されて逝く
去りゆく人々の骨を
拾う

墓標
詩人の墓に
添えられた言葉は
喪失

ひとつひとつの
歯車が狂うように
詩人の運命は
張り詰めた
ピアノ線

一筋の音色しか
奏でることを
知らない

投稿者 つるぎ れい : 2011年04月26日 23:02

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