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2010年05月26日

「お前は私が背負う十字架だよ」

おまえは私の十字架だよ」 九十九神が居座る前は 枕草紙に出てくる親王が 我が名字 血筋の正統性は平にして 人が為 先祖代々独りが出家 永平寺にて阿闍離に為れる者もありやなしかと 聞き入りし祖母も また 我が病の願掛け札を枕の下に 弥勒になりし 今 雷雨 吹きすさぶが如くに 父 深き因縁にて 罪悪人中の凡夫に導かれ 誤算の無一物を まことしやかに信心し 有り金を使い果たし 母を怒鳴り 母は私に言葉にて 業をにやす 我 手首にためらい傷はしり 愛を乞うて 池にて入水 されど 天の雨の囁きか 一陣の風の御手に掬われ 我が身は白き部屋にて 隔離されし日もあれど 己が 病は進行し また老いし父母も 手遅れの因縁に 命幾ばくもなく 最後に伝えられし 先祖から母へ伝言板 「お前は私たちが背負う十字架」 也やと

投稿者 つるぎ れい : 2010年05月26日 09:25

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