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2010年05月25日

「私が花と認めるのは桜だけなの」 そう嬉しそうに語る貴女 「花雲 上弦のの月     人形と為れる私と遊んでよ貴方」 と桜に酔いしれる貴女 「貴方に愛されているから私は自分を愛しく想えるの・・・」 と 真っ直ぐな瞳を向ける貴女 ------そんな貴女を僕は裏切り御都合主義の神の手を取り    貴女を捨てた 貴女は泣きなら僕に 「思い出をありがとう」 と言って微笑んだので 一生僕の中で 美しいまま咲き続けるのだろう 僕は春の雨の中 泣き叫び 貴女の化身である満開の桜の木の下で 罪の重さに跪き 貴女を求めて慟哭し 動けなくなってしまった 願わくは満開の桜よ その根で 僕の血脈を吸い上げ骨を砕き 僕の血をその花弁のごとく 儚く散らしておくれ 雨に濡れたその一片が あの人の薄紅色の唇に 触れるまでに・・・

投稿者 つるぎ れい : 2010年05月25日 10:18

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