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2010年03月04日

花宵道中

花宵道中 夜の宴 舞うよ 花弁 桜は満開 されど 青紫の痣の悲しみは 風花に染められ 春告鳥の声を後ろに 春は未だ来たらず 虚構をばかりを 指で触れれば あなたの情熱が涙を零す 春とうからじ その呼び声は今宵の雨に打たれ 凍てつく芯に杭を刺し 滑る筆が静寂の帳に 渇愛から慈愛へ変貌する 私は画布の蝶の羽ばたきに 未来に準え 冬の隙間から延びる採光に 薄紅色のリボンで口を紡ぐ 時立ち行けば 花は橘と飽きは聞く 尋ね歩む狂女の花宵道中 華楊の屏風に泣き笑い 花籠に描かれた華は枯れても闇に詠えば 恋 恋 恋

投稿者 つるぎ れい : 2010年03月04日 23:28

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