2009年11月16日
うそつき
うそつき 詩人は 真実を話す嘘つきである ジャン・コクトーの名言が好きだったきみ ぼくは、嘘つきになってしまったのだろうか きみはぼくの描く売れない漫画が大好きで 熱烈な手紙もメールもくれたけど きみは詩人で ぼくに詩をかくことをすすめるので 片手間に書いてた詩みたいなものが 一人歩きした頃 きみは あなたが詩人じゃなきゃ愛せたのに と 言い残して消えた ぼくは あれからも詩みたいな 小賢しい文章を連ねている だけど ぼくは僕の大嫌いな嘘つきになりさがり 愛を囁くすべてを失った 今でも きみだけ傍にいてくれて ぼくだけを理解してくれたなら 詩なんていらなかったのに という本音すら デタラメな言葉に聞こえて 自分の胸を抉ってみる 血を見てはきみへの温度を確かめていたのに それでも ちいさな甘いトゲたちがちくちくと刺さって 痛くて今はうごけないんだ きっと ぼくは 真実を失った嘘つきである投稿者 つるぎ れい : 2009年11月16日 20:50
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
https://www.a-happy.jp/blog/mt-tb.cgi/13580
コメント
TITLE:
SECRET: 1
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
きみを守るためにぼくは夢をみる。
二年後の桜が四年前の桜よりうつくしく咲くように、ぼくは生きる。
それを知っていてください。
投稿者 さく : 2009年11月17日 22:22
TITLE: Re: Re: タイトルなし
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>
>
> (鍵コメさん)
>
> 信じます。
> 満開の桜の下まで、連れ去ってください。
投稿者 つるぎ れい : 2009年11月18日 15:16