« 悲哀 | メイン | 嫉妬の花語り »

2009年10月04日

野良犬2

野良犬2 踵の取れたパンプスで 町を闊歩することには 慣れていた 生き抜くために必要なのは きつめの香水(プワゾン)と 残飯めいた男漁り そして心に降る長雨の 憎らしさ 夢見がちな彼氏のことなど もう忘れた おとぎ話に飽きたから 破瓜の痛みを彼の部屋に置き去りにしたまま 初花はちっぽけに散った いつもその傷口が疼くのは そこから 社会に唾を吐きたいからだ 永遠の無敵のチュウができる人 どこにいるんですか 私は神様のような人を 探して 探して 命がけで探し続けていたので さまよいの果てに甘い砂糖菓子 笑顔ひとつでくれたあなた 浸透していく温もり あなたの声で 神様に抱かれたから 幸せな野良犬に墓などいらない

投稿者 つるぎ れい : 2009年10月04日 22:54

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.a-happy.jp/blog/mt-tb.cgi/13558

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)