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2009年09月13日

コギト

コギト 若者が  焚きつける炎の中に 言葉を投げ込むのは何故だ   それは若さという火種   誰もそうだったように   お前もそうやって生きてきたんだろう 甘い声で囁く悪魔 駅前のバス停から 吐き出される 鈍い光を放つ革靴達の群れ   あれは監獄へと向かうのだよ 老婆は北の地を指差して笑う 朝の来ない独房で 君は私が何をしているか知っているか 毎晩見知らぬ美しい裸体女を糧に 苦めのパイナップルジュースを搾っている   湿った熱を握る   ソレの為の手のひらで   恋人の肩を抱き寄せるのよ そう嘲笑うのは 練乳まみれの グラビア雑誌の熟女 では泥濘の地でも踏み締めて立つ 揺るがない真実はあるのか 私が問うと 私の中の神(わたし)が答える それは考えるお前 コギト・エルゴ・スム (我思うゆえに我あり) それがお前の生きている手ごたえ それがお前の生存許可書 それがお前の思想の足跡 私の内で脈動する 性と死と春の

投稿者 つるぎ れい : 2009年09月13日 12:27

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