双子の犬

ぼくの知り合いの女性がシンガーソングライターの谷山浩子さんを取材に行った。女性が谷山さんを訪ねてみると、谷山さんは双子のようにそっくりな白い犬を二匹飼っていた。女性は二匹を「全く同一の行動をする一組の犬」として扱うべきか、一匹ずつの別の犬として扱うべきか悩む。

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7月28日の夢(佐川急便)

 会社の窓の下に佐川急便のトラックが止まっているが、もう出発してしまいそう。女性社員のSさんが荷物を作ったところで、「佐川、待って!」と叫んでいる。ぼくは窓から下を通りかかった女性に「佐川のトラックを止めておいて」と叫んでから、Sさんから荷物を受け取り、階段を駆け下りる。
 だが、地上に降りてみると、既に佐川のトラックは走り去っていた。そして、外苑西通の舗道の向こうから、脱いだ佐川の制服のTシャツを手にした男たちが二人、さっぱりとした私服に着替えて、こちらに歩いてくる。今、交替した佐川のドライバーたちだろう。道にはぼくのほかにも手に手に荷物を持った人々があふれていて、佐川のトラックを探している。私服のドライバーは「ここで待つんじゃなくて、路地でトラックを探した方がいい」とアドバイスしてくれる。ぼくも荷物を持って裏の路地へ駆け込む。その路地はそのまま地下に潜っていき、地下には神社がある。こんなところへも佐川のトラックは来るのだろうかと思う。やがて神社を抜けると、気持ちのいいロビーのようなところに出た。そこへ後から、ぼくに荷物を託したSさんが同僚と談笑しながらやってきた。ぼくは荷物を彼女に返すが、それが佐川の便に載せられなかったことに、彼女は落胆したふうには見えない。

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7月27日の夢(円形のお屋敷)

 ぼくが滞在しているのは、巨大な円形のお屋敷だ。どこかにぼくは靴を置いてきてしまったので、はだしで歩き回っている。テレビに夕立が映っている。見ると、窓の外も現実の夕立で、雷雨が荒れ狂っている。お屋敷にはかわいい少女が一人いる。彼女について隣の部屋に行くと、そこには彼女の兄とその他の家族、それに一匹の犬がいた。犬はとてもおとなしくて、人なつこくぼくの顔をぺろぺろとなめてくれる。テレビ局が少女の生活を三夜連続で生中継することになり、ある部屋を撮影するために二人の男性カメラマンが、それぞれテレビカメラをかついで集まっている。三人のカメラマンでこの部屋を撮影しようと打ち合わせていたのに、なぜかもう一人のカメラマンが現れない。突然別の部屋に明かりがつくのが窓から見える。第三のカメラマンが間違えて、その部屋で撮影を始めてしまったのではないか。二人のカメラマンは慌てて、その部屋に向かって走っていく。

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7月26日の夢(女魔法使い)

 会社から帰宅しようとして、電車を乗り間違え、降りてみたら、そこは中野駅だった。もう一度、電車で新宿に戻ろうかと思ったが、もう8時10分前で、帰宅が遅くなってしまう。駅前でタクシーをひろおうと思う。
 道路のこちら側では空車がつかまらないので、反対側へ渡り、ちょうど走ってきたタクシーをつかまえる。だが、タクシーだと思ったのは女魔法使いだった。魔法使いはぼくを抱いて、魔法の力で家までひとっ飛びしてくれるという。喜んで魔法使いに抱かれると、ぼくの体が空中にふわりと浮かんだ。目をつむって心地よい飛行の揺れに身を任せる。そろそろ着いたかなと思って、目をあけてみる。魔法使いは泣きそうな声で「全然飛べてない。まだ私たちは世田谷区にいるの」と言う。

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7月24日の夢(アルゲリッチと共演)

 世界的女流ピアニストのマルタ・アルゲリッチさんと共演することになった。ぼくら(具体的には誰と誰なのか不明)が詩を朗読し、ぼくらが言葉では語り得ない部分を彼女がピアノソロと協奏曲で半分ずつ演奏してくれる。ぼくはそのステージで使う自分の原稿をスクラップブックに貼っている。既に活字になっているものを切り抜いて貼り付けているのだ。だが、ぼくは途中で切り抜きを貼り付けるのをやめてしまい、同僚の“豚のような男”と相談しながら、切り抜きでは不足している原稿を手書きで書き加えていく。

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7月18日の夢(機織りの女性)

 若くて豊満な女性がドレスを着て、糸巻きのかわりに自分の手に糸を巻き付けて、機織り機で布を織っている。女性の母親はそうやって、彼女に機織りをさせたいのだが、女性は「こんなふうに手に糸を巻き付けると、手に傷がいっぱい出来てしまう。夜になってそれに水がしみるのを我慢しながら、何でもないような顔をして生きていくのはいやだわ」と母親に反抗する。
 作家で詩人のM・Tさんが病気で入院したので、お見舞い状を書いて、手書きの本にする。それを原稿として出版社に渡し、雑誌に載せてもらおうと思うが、手書きの文字が下手なので、恥ずかしいなあと思う。

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7月17日の夢(北口と南口)

 中央線の中野から二つ目くらいの駅の、北口にある喫茶店に入り、窓際の席につく。ところが一団のサラリーマンふうの男達がどやどやと入ってきて、店内を占領する。ぼくとテーブルの間にも男の一人が勝手に座ってしまい、向こうを向いて打ち合わせを始める。これでは全く落ち着かない。
 ぼくはその店を出て、今度は南口の喫茶店に入る。こちらの店はとても明るくて、ゆったりできる。ぼくは店の女主人に「北口の喫茶店は昔の文士たちが来た店だから暗いが、南口はそうじゃないから明るくていいね」と話しかける。

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7月14日の夢(講演会)

 ある女性詩人が前日、詩の講演会で講師をした村に、ぼくも講師として呼ばれることになった。しかし、遠方の上、夜の7時からというので、ちょっと躊躇する。でも、せっかく声をかけてもらえたのだから行くことにする。
 その講演会の後、ぼくだけ会場に泊まることになった。案内係は有名詩人のA氏だ。彼が先に立って、ぼくの泊まる部屋に案内してくれる。まるで怪人二十面相のように、彼は垂直な壁に縄ばしごをかけ、するすると天井に登っていく。そこから今度は水平に梯子がかけてあり、それを猿のようにぶらさがって渡り、A氏は天井裏に消える。ぼくもその後を追おうとするが、縄ばしごは何とか登ったものの、とても水平の梯子を渡るのは無理だ。困っていると、下の方でみんなが「ほかの登り口がある」と教えてくれる。それはテーブルのようなものを長く並べて、そこへひょいと飛び乗るだけでオーケー
なのだ。ぼくが簡単にそこへ飛び乗ると、みんな喜んで拍手してくれる。
 講演会から帰り、妻とまだ小さな息子と三人で食事をする。妻は今45度の高熱があるという。びっくりするが、元気そうで、とてもそんなふうには見えない。

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7月13日の夢(バス・トイレほか)

 有名な先生(社会運動家のような人)のところへアポなしで会いに行った。ぼくも先生に認められて、その運動に参加したいと思っている。しかし、先生本人は忙しいので、先生の娘さんが面接してくれることになった。ぼくは自分の主張や、自分の作った歌詞などをきちんと清書して見せようと思っていた。そうしないと、ぼくもそのへんによくいる夢見がちなだけで、あまり役に立たない男たちと似たり寄ったりとしか見てもらえないだろう。ところが、その清書ができあがらないうちに娘さんの前に呼び出されてしまい、しかも名刺さえ持ってこなかったことに気付く。焦りながらも、ぼくは下書きのノートを娘さんに見せ、なんとか自分の考えや夢を説明しようとする。面接時間はあっという間に終わってしまい、幸いたいしたボロを出さずにすんだことに、ぼくはほっとする。
 バスに乗り、一番後部の窓際の二人がけの座席に座っている。この席では座ったまま、おしっこをしていいのだ。隣に黒い革靴をはいた男が来て、座った。ぼくは既におしっこを始めており、このままでは彼の靴を濡らしてしまうと思う。そのことを知ってか知らずか、彼は席を立って、バスの後ろに降りて(バスは走っているのに)うろうろ歩き回っている。

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7月10日の夢(鉛筆を集める夢など)

 会社である試験を受けることになった。乱雑な自分の引き出しを開けて、中から鉛筆を拾い集める。できればHBだけを集めて、鉛筆削りで尖らせたいと思うが、なかなか揃わない。
 エレクトーンの女性プレーヤーを取材することになり、挨拶のため彼女の自宅を訪ねて、手土産を置いてこようとする。ところが、訪ね当てた住所は彼女の自宅ではなくて、マネジメント事務所だった。アーケード街のような商店街の狭い店先に、オーディションかレッスンのために集まったらしい人たちがいっぱい溢れていて、とても中に入れる雰囲気ではない。そのまま通り過ぎる。
 その女性プレーヤーといっしょに仕事を始めた。まず、彼女に自分の夢を報告させ、何かあったときは常にこの夢に立ち戻るよう指示する。
 今までぼくのクライアントだった会社の部長や課長が草思社に入社してきた。早速、新商品のカタログを中心になって企画してくれるという。また、ぼくも残業で忙しくなるなと覚悟するが、二人は定時になるとさっさと退社してしまう。

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