妻とアフリカ旅行に行く。宿泊したのは日本人の経営する中華料理屋の二階。一階の店舗では中年の男が料理を作り、若い娘がレジに座っている。ぼくらはその傍らを過ぎて二階に上がる。客室は畳敷きの和室である。
お櫃を見ると、お米の中に巨大な軟体動物が二匹のたくっている。驚いて階下の二人に「これは何?」と尋ねる。二人は「それはカタツムリだ」と言う。他の容器に移そうとすると、その中もまた巨大カタツムリでいっぱいだ。窓の外からは青光りするイグアナが室内に飛び込もうと待ち構えている。だがそれより早く窓から大きなサルが飛び込んできた。ぼくの足の上に座り込み、ぼくを見つめて「ほっほっほーっ!」と言いながら胸を叩き出す。話を通じさせるにはこれしかないらしい。ぼくも真似をして自分の胸を叩く。猿のくせに、その胸には小さなテレビモニターがついていて、それが身分証になっているらしい。ぼくらはいつアフリカから日本へ帰れるのだろうか。