5月25日の夢(会社を独立)

 女性詩人の水野さんと環境省から仕事の注文が入ったのを機会に、ぼくはMくんといっしょに会社から独立して、オーストラリアに事務所を構えることにした。そこで一軒家を借り、暮らし始めたが、Mくんは奥さんと子供連れなので、いくつも寝室があるとはいえ、果たして彼らのほかにぼくの寝るベッドがあるのかどうか
心配だ。時差もあって、とても眠い。
 あるデパートから、宣伝がうまくいかないので、なんとかしてほしいという依頼の電話が入った。Mくんは「ぼくらが来たからには、すぐ正常な状態に戻りますから」と、自信たっぷりに応対している。ぼくはそのデパートのためのキャッチコピーとして、「タバコを飲もうとしてタバコを忘れる」というのを考え、Mくんに見せる。彼はそのキャッチが気に入り、「これは実際に作ってみたいな」と言って、1メートル四方くらいの箱の中にミニ本などさまざまな物を詰め込み、オブジェを作る。「日曜日のことは何で象徴させればいい? おまえが選んでいいよ」と息子に話しかけるのを見て、ぼくはさらに「日曜日に日曜日を忘れる」というキャッチコピーを考える。
 妻と小さな駅から新宿へ電車で行こうとする。新宿は一駅先だ。一本しかないホームの両側に相次いで電車が入ってきた。先に発車する方の行き先を見ると「新宿行き」ではない。だが、もう一方の電車も全く別の行き先が書いてある。「これは路線そのものを間違えたらしい」とぼくは言い、その駅を離れる。
 カメラマンのM氏と電車の中で撮影をしようと機材をいっぱい広げたところで、撮影中止になってしまった。次の駅までに急いで機材を片づけなければならない。乗り合わせた若い乗客たちが片づけを手伝ってくれるが、ぼくはカメラ機材のことがよく分からないので、何も手助けすることができない。もうすぐ終着駅だ。

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5月23日の夢(ゴミ箱と弁当)

 会社のお昼休みにお弁当を買おうと、ビルの二階を連れの男といっしょに歩いている。ぼくは手に紙ゴミを持っていて、それを丸めて捨てようと、ゴミ箱のありそうな左手奥の方に歩いていく。しかし、それらしいものはあるのに、それはゴミ箱ではなかった。「あれえ、ゴミ箱がない」と言って、引き返し、弁当売り場のある右手に歩いていく。だが、そこには弁当売り場はなく、一人のおばさんがいる。おばさんに「ゴミ箱はどこ?」と聞く。「一つありますよ」と、おばさんは段ボール箱を開けてくれる。中には確かに何かが入っているが、それはゴミ箱にはとても見えない。「ここへ捨てていいですか」と確認してから、ぼくはその中にゴミを捨てる。それから「弁当売り場は?」と聞くと、「三階へ移りました」と言う。ぼくは階段を登っていくが、ふと気づくと手に色鮮やかなTシャツを持っている。別の色のTシャツをぼくは着ていて、手にしているのは脱いだものらしい。

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5月22日の夢(新米刑事)

 どこか地方の都市へロケに行った。学校のような広大な建物を住宅として使っている男がいて、その建物の一部をテナントとして借り受け、老夫婦が喫茶店を営んでいる。ぼくは実は警察学校を出たばかりの新米刑事で、この家のどこかに偽札が大量に隠されているとの情報を得て、その内偵のため、もう一人の婦人警察官と共にロケ隊のメンバーを装って、ここを訪れたのだ。だが、気がつくと、ぼく一人を残してロケ隊は全員姿を消してしまっている。もうぼくも帰ってよいのだろうか。しかし、帰ろうとすると靴がない。この家の少年がいくつも段ボール箱を開けて、その中にぼくの靴がないかどうか見てくれている。いよいよ最後の箱だ。ぼくはこの箱の中にこそ偽札が隠されているに違いないとにらむ。そのとき、それまで寝ていた家主の男が起き出してきて、黙ってどこかへ行ってしまった。チャンスだ!と思う。

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5月20日の夢(会社の改築)

 会社のビルを改築して、もっと大きくすることになった。改築工事をしながら、その中で仕事もしているため、どの部門がどのフロアにいるのかがよく分からない。
 デスクの内線電話が鳴り、デザイナーのSくんから仕事のことで質問をしてきた。実際に彼の席に行って、話をした方がいいだろうと思い、エレベーターに乗り込む。そのエレベーターは動き出したが、ドアが閉まらない。外の緑豊かな初夏の景色がよく見える。このビルはとても見晴らしがいいところにあるのだと再発見する。
 Sくんのいるはずの三階へ行ってみるが、彼のデスクは見あたらない。工事のため、四階あたりへ引っ越したのだろうか。もう一つ上の階に上ってみる。その廊下にはマッキントッシュ・コンピューターの高級機種が据えられている。外国へ行った人から、預かってここに置かれているのだ。もう定年退職したはずのM重役とK会長とがコンピューターのスイッチを入れる。コンピューターには昔のSF映画に出てくるマシンのように、曲がりくねった長いガラスの円筒が付いていて、その中を煙と火花のようなものがかっこよく走っていく。なんて、美しいんだろう。
 しかし、見とれているわけにはいかない。腕時計を見ると、もう夜の7時過ぎだ。遅くとも8時には会社を出たいので、その前にSくんを見つけなくてはいけない。もしかしたらデザインセクションは改築中のビルから、外のマンションに別室を借りて移ったのかもしれないと思う。
 ぼくはそばにいる人をつかまえて、「Iカメラマンは見つかった?」と尋ねる。すると、ぼくの目の前に背が高くてやせた男がいて、なぜかセーターのようなもので顔を隠して立っている。みんなはその人を指さして、「これがIさんだよ」と言う。その人も顔を隠したまま、「Iです」とにこやかに言う。確かにその声はIさんだ。だが、なぜ顔を隠したままなのだろう。ぼくは途方に暮れる。

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5月18日の夢(エレベーターの故障)

 エレベーターに乗って、一階へ降りようと思う。普段は階段を利用するのだが、今日は急いでいたのだ。ところが、運転スイッチに白くて小さな紙片がはさまってしまい、エレベーターは逆に上昇を始めた。しかもブレーキが利かず、このビルは四階までしかないはずなのに、4階表示を超えてさらに上昇していく。ドアの向こうをフロアが通り過ぎるたびに、エレベーターの異常に騒いでいる人々の声が聞こえる。しかし、エレベーターはそこで止まった。やがてエレベーターは今度は下降に転じ、ぼくは無事一階に降り立つことができた。なぜか、ぼくは他の人々の視線を避けて、逃げるようにそこを立ち去る。時計を見ると、結局ぼくは45分もの間、エレベーターに乗っていたのだと分かる。

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5月17日の夢(パーティで空腹)

 ぼくが編集を手伝っているS誌の編集部がファッション・ブティックを開店することになった。広い店舗で、ガラスのショーケースの中は畳んだシャツなどの商品でいっぱいだ。だが、もともと出版社なので、一番下の段のケースだけ、本を並べることにする。ぼくは「上の段の服と、下の段の本がジャンル的に対応するように、でも本の棚の上は少し空間をあけて並べた方がいいよ」とアドバイスする。
 店の奥で、開店記念パーティをやるという。入口のところで「パーティに出るなら石鹸を持って行きなさい」と言われるが、無視して手ぶらで行くと、その分、ぼくは紙皿で渡して貰える料理が少ないのだった。でも、ぼくのために口をきいてくれる人がいて、大体みんなと同じ量の料理を受け取ったが、それにしてもこれでは少ない。ちょうど目の前に誰かが食べ残した紙皿があり、そこには大量に料理が残っている。ぼくはそこから箸ではさんで、素早く料理を自分の皿に取る。誰かの食べ残しだから唾がついているかもしれず、いつもならとても汚くて食べられないのだが、空腹にはかえられない。急いでむしゃむしゃ頬張る。

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5月16日の夢(地下鉄駅の資生堂)

 地下鉄のターミナル駅の中を歩いている。ここは乗り換え切符の買い方や、乗り換え通路の道順が難しいなどとまごまごしていると、突然ホテルのように豪華なロビーに出た。ここは資生堂本社だ。さすがに天下の資生堂。地下鉄の駅の中に本社があるのはすごい!と驚く。そこへうちの会社の社長も現れた。「一色さんも早いね。でも、あの時間に出ればこの時間になっちゃうからな」と、ぶつぶつ言う。ぼくは「資生堂の偉い人の挨拶にはおまえじゃなくて、ぼくが行くからな」と、心の中で思う。

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5月15日の夢(また透明トイレ)

 マンションの隣家との間には壁がある。ぼくはその部屋で寝ていたが、起きてトイレで用を足しているとき、突然その壁が半透明になってしまい、向こうから丸見えになってしまった。早速大家の女性に隣家からクレームが来て、女性が飛んできた。すると、その場所は緑豊かな岡になっていて、ただその岡の崖の部分は何階建てかのマンションの断面ででもあるように、何層かに分かれている。鶏も何羽か遊んでいて、とてものどかな風景。もう壁などはどこにもない。
 完成されたばかりの新しいゴジラ映画の試写会に出かけた。映画の途中で休憩になり、ロビーに休憩に出る。そこは人々がスパスパ煙草を吸っている。中でも一人の男はぼくの膝の上にぴったり密着して腰掛けており、腰や髪の毛が顔に押しつけられて、とても気持ちが悪い。第二部がそろそろ始まるので、中に入らなくてはと思う。と、いきなりみんないなくなり、ぼくだけが椅子に座ったまま、一人ロビーに取り残されてしまう。ここから映画が果たして見られるだろうか、とても心配だ。

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5月14日の夢(トイレの水に流す)

 今年、某詩祭で先達詩人として顕彰される長老詩人のお祝いの会に谷川俊太郎氏がゲストとして出演し、即興詩を読むらしい。それなら、それにさらにぼくが即興で詩をつければもっと面白い趣向になるが、そんなこと今から考えてもしかたがないだろう。もう寝ようと思い、用を足すためトイレに入る。そこに電話が鳴る。例の長老詩人からだ。と思っているうち、自宅のはずがぼくはホテルの豪華なロビーに面したトイレに、個室のドアを開けっ放しで入っていた。しかも、その長老詩人がどんどん近寄ってきて、ぼくが用を足している便器の中に何かを投げ込んだ上で、ロビーに戻り、谷川氏の即興詩の後に続ける予定だという詩を朗読し始める。ぼくはその間に用を足してしまったので、さて、長老詩人が便器に投げ込んだ紙切れのようなものを一緒に水に流してしまっていいものかどうか一瞬迷うが、思い切って流してしまう。

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5月13日の夢(裂けたシャツと靴)

 出張先から帰ろうとして、駅にやってきた。新幹線の駅のはずだが、ローカルな小さな駅。突然、上半身のシャツが破れてしまった。みっともないが、破れ目を風呂敷のように結んで、上半身をなんとか隠す。さらに両足とも靴が縦に真ん中からぱっくり裂けてしまう。あまりにみっともないので、裂けて足の両側に垂れ下がった革をハサミでジョキジョキ切り取り、なんとか取り繕う。新幹線がホームに入ってきたので、その格好で改札を通ろうとするが、駅員に上半身を見とがめられる。しかし、靴のことは気づかれなかった。半分ほっとして、「この格好で乗っていけない規則があるのか」と駅員に食ってかかり、強引に押し通る。しかし、東京に着いたらこの格好で会社に直行しなければいけないが、靴の有様が気になる。妻に電話して、新しい靴を買って貰おうかなどと、思いまどう。
 会社に帰り着くと、会社は小さな四畳半くらいの一室に縮小していた。新しく権力を握った役員が社長になって畳の上に座っている。ともかく、こんなに狭いのだから、早く自分の場所を確保しなければならない。パソコンなども自分が専用で使えるものを確保しなくてはいけない。気がつくと、ぼくは部屋の真ん中に真っ赤なパソコンを自分用にセットして、それに電源を入れている。こんないいパソコンを、いい場所に確保して、ほっと安心すると共にちょっと目立ち過ぎかなとも思う。ともかく、同僚たちと一緒に部屋を片づけ、窓を開け、これでなんとか仕事を始められそうだと思う。

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