5月18日の夢(満員バス)

 女性作家RさんのおつれあいのM氏が何かの検定を受けるというので、ぼくもおつきあいすることにする。朝、彼らの家に検定に出すための答案を書きに行く。書いているうち、ぼくはお腹が減り、一人だけ部屋の外に出て、食事をする。ちゃんとしたダイニング・キッチンがあり、ゆったりとした間取りだ。部屋に戻り、さらに答案を書く。意外に簡単だ。途中、ぼくは何度か部屋の外に出るが、出るたびに新しい部屋が目に入る。立派な書斎や、Mの音楽室、夫婦の寝室・・・。不思議だ。見るたびに、この家は部屋が増えて、拡大していくようだ。なんて大きな家だろう。
 夕方、書き終わった答案を持って、バスで検定会場に行くことにする。バス停のある通りまでは崖道を通る。崖と道の間に穴があいていて、足をすべらせたら落っこちてしまいそうだ。しかも、バス停まではすごい行列だ。どんどん走り下りて、ようやくバス停に着いた。
 向こうからバスがやってきた。やれやれと、乗ろうとすると、運転手から「満員なので、もう乗れません」と宣告される。ええーっ、もうこの後のバスはない。最後の瞬間に、検定通過の途をぼくは断たれてしまった。

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5月17日の夢(旧友)

 中学高校を通じてクラスメートだった有名評論家のKと何年ぶりかで再会する約束をした。再会の場所として彼はある鍋物の料理店を指定してきた。大学時代の先輩で、マスコミ時代に彼と親交のあったH氏と指定の店に出向く。しばらくコーヒーを飲みながら彼を待つが現れない。Kの勤務先として教えられた番号に電話してみる。しかし、そこは勤務先ではなく、彼と取引のある企業で、おまけに日本ではなく韓国にある会社であることが分かる。これ以上待っていても仕方がない。H氏と二人で食べようと、店のおやじに鍋を注文する。もう9時半だ。10時半までに食べ終わることができるだろうか。

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5月14日の夢(砂土間の店)

 上野公園を歩いていると、砂の土間がいくつもある、奇妙な店がある。そこにP誌の元編集長のK女史がいて、ぼくを呼び止めた。「ねえ、会社はどうしてこんなふうになっちゃったの?」と、彼女は尋ねる。ぼくは「こういう優秀な人材が皆辞めちゃったからですよ」と答える。
 そこへ「どうも」と言って、店主の男と、男女一人ずつの従業員が顔を出した。ぼくは男たちには見覚えがないが、向こうはぼくを知っているらしく、「朗読会の場所にここはどうですか」と言って、パンフレットを何枚も見せてくれる。確かにいいところだが、ここがどこなのか、いくらパンフを見ても場所の名前が書いてない。そもそも日本のどこにあるのかさえ分からないのだ。それに、そんなところまで出かけなくても、上野のこの店でやってもいいのではないだろうか。
 ぼくはなにかをコピーしようとして、外へ走り出すが、どうやら方向を誤ったらしく、雨の中で道に迷ってしまう。後から店主が追いかけてきて、「どうしたのですか」と言うので、「コピー機を探してるんです。それに、ぼくは片足で走れるので大丈夫ですよ」と強がる。事実、ぼくは右足を左足の上に乗せて、片足で走っているのだ。
 しかし、結局コピー機をみつけられず、ぼくは店に帰る。店では夕方の仕込みに大わらわだ。店の外に、食べ終わった食器を置く台があるので、ぼくもそこに空の食器を置く。そして、「また来るわ」と言って、リュックを背負う。その瞬間、白いスーツのお尻が真っ黒に汚れているのに気がつくが、まあいいやと思う。

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5月10日の夢(雑誌セールスマン)

 籠島から四国を回って東京へ帰ろうとして、間違えて福岡へ来てしまった。しょうがないので、乗り換えて戻ろうと思う。駅ではセーラー服の女子高生たちに囲まれて、一人の男子高校生が楽しそうにおしゃべりしている。
 新幹線のホームを歩いていると、ふと後ろから誰かがぼくをつけてくる。ぼくは自動販売機の陰に隠れる。つけてくる者の影がホームを近づいてくる。ぼくはぱっとそこから飛び出し、つけてきた者の直前に立ちふさがる。「誰だ?!」 すると、それはさっきの男子高校生だった。「同人誌をいくつか紹介しますから、どうぞこの町でも雑誌を売ってください」とぼくに哀願する。

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5月9日の夢(村上春樹の新作)

 村上春樹の新作が発表され、すぐに映画化されたのを、映画館に見に行く。農夫の胸に横長の長方形の窓がつき、体の中を覗ける。いつのまにか、ぼくはその映画の中に入り込み、農夫のお腹を覗きこんでいるうち、さらにお腹の中の世界にも入り込んでしまった。
 そこは疾走する電車の中で、ぼくはコピーされた何枚かの紙を貰う。読んでみると、それは欧米の作家の書いた小説のコピーだった。電車に別の男が乗り込んで来た。それはさっき別れたはずの男だ。ぼくは彼にそのコピーを渡す。
 ぼくは罪を犯したらしく、裁判にかけられることになる。法廷となる場所がそのままぼくの住む場所になる。壁には久石譲の描いた大きな絵がかけられている。左から右へ目を動かすと、絵はアニメのように動く。しかも、近景は早く、遠景はゆっくり動く。おまけに次々とページがめくれるように絵が変わる。不思議に思って近づくと、絵には二枚のカンバスが張られて、二重になっているのだった。
 裁判が始まることになり、法廷がセットされる。裁判長席をどちら側に置けばよいのかわからず、掃除のおばさんに尋ねると、「裁判長はステーキで裁判をやるから、こっちの方だよ」と教えてくれた。
 見回すと、確かにそこはステーキハウスのようだ。妻がぼくのための証人として、犬を連れて来てくれる。犬は既に2人座っているソファーの真中に寝そべる。犬はぼくのために証言してくれるが、実は妻が腹話術を使っているのだ。ぼくは犬を法廷の最前列に座らせたいが、さて一体どこがそうなのだろう?
 この頃にはぼくはもう被告ではなくなっているようだ。

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5月8日の夢(A氏をしのぶ会)

 先ごろ亡くなった詩人のA氏をしのぶ会に海外からも沢山詩人を迎えるため、ぼくが中心になって準備をしている。皆にお茶を出そうと思うが、そのために用意した茶碗を誤って沢山割ってしまった。青くなっていると、「それは新しい器に取り換える時期がきたからだ」と預言者のように言う者がいる。事実、戸棚を探すと、沢山の新しい茶碗が見つかった。にもかかわらず、ぼくはその新しい茶碗で最後に残っていた二つまでも道に落として割ってしまった。あらためて戸棚の中を探すが、もう茶碗は一個も残っていない。
 ぼくが講師をしている研究会に出席するため、一時間前に家を出たのに、うっかり食事をしようと駅ビルに入ったのが間違いのもとだった。迷路のような商店街に迷い込み、どうしても抜け出せない。しかたなく、トイレに入ると、後から二人の男が入ってきて、ぼくの両側からぼくのおしっこと交差させるようにおしっこをし始めた。これではトイレから逃げ出すこともできない。
 結局ご飯もたべられないし、定時を三十分も過ぎてしまったので、いまさら研究会にも行けず、帰宅してしまった。会を無断欠席したことに、とても衝撃を覚える。

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5月6日の夢(講演)

 久しぶりに定期的に講座で講師をすることになる。1回目にはギターを持ち込み、弾き語りをしたら大好評だった。
 2回目は今夜の11時から12時までだ。学校の校舎のような建物の奥の校舎にある職場を抜け出して、手前の校舎にある会場に駆けつけるが、気がつくと上はスーツを着ているのに、下はなぜかパンツ1枚だ。必死にズボンを探すが見つからず、まあこの恰好で講義するのも面白いかもしれないと開き直る。すると、またいつのまにかぼくは青いラッパズボンと黒いズボンを二枚重ねてはいているのだった。黒いズボンには穴もあいており、面白がって隣の妻に「ほらちょっと見て」と見せようとすると、「うるさいわね。原稿書いているのがわからないの」と怒られてしまう。
 講義の内容は他人の書いた本をその場でパラパラめくりながら、そこに書かれていることを話すだけだ。テーマは「これからの商店の店作りのポイント」。たとえば女性は猫が好きだから、猫グッズで壁を飾るとよいといったことを、本から拾って話す。とても好評である。主催者が「前回は弾き語りが好評だったので、今回はバンドも用意しました」と言う。びっくりする。ぼくのギターは通常より低めに調弦してある。バンドとキーが合うだろうか。風邪が治ったばかりだし、声が出るかどうかも心配だ。

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5月5日の夢(イベント)

 イベントスペースでおばさんたちの団体が何かのメッセージコンサートをやっている。なかなかいいコンサートで、きっとテレビ中継されているのだと思い、周りを見渡すが、どこにもカメラは見当たらず、そうではないようだ。会場にはクッションがいくつか、置かれており、そのひとつに座ろうとするが、位置がずれてしまうからと制止される。スタッフがやってきて、「よかったらぜひ出演しないか」と声をかけて来る。オーケーをすると、主催者たちは「まあ、夢がかなったわ」と大喜びする。
 ぼくと妻は出演すると、きっと時間がかかってなかなか帰れないだろうと思ったのだが、あっという間に終わってしまい、いい感じだと思う。妻に近寄ろうとするが、彼女の女友達に囲まれていて、なかなか近ずけない。

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4月30日の夢(聖なる山)

 聖なる山に登る。山には石段があるようだが、聖地なので、一面白い布に覆われている。ぼくのほか、たくさんの人たちが登っていく。頂上を目指すためには、ある場所から右折しなくてはいけないのに、勢いあまって二度そこを通り過ぎてしまった。戻りたくても、後からたくさんの人が登って来るので、押されてぼくは進退きわまってしまう。布をめくってもらい、石段を二度飛び渡って、やっと正しい道に戻ることができた。
 
 ホールを借りにいく。先に調整室のような所で待っていると、会場主が現れた。それは詩人のAY氏だった。2人とも挨拶を交わさず、互いに無視する。大きな窓があるので、さぞかしいい景色が見えるだろうと思い、覗き込むが、見えるのは客席ばかりだ。その窓の上に、というのはAY氏の上にということだが、写真か絵の額をかけようと思う。ぼくは持参した兄だか従兄だかの写真を掲げることにする。

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4月29日の夢(夢殿)

 夢殿のような建物で世界各国の若者が合宿してイベントをしている。ぼくも出演したかったが、出ることができなかった。
 食堂で皆で食事をしている。ぼくは赤ちゃんのように、首からよだれかけをしているのに、胸から膝にかけて食べ物の粉で真白。手で払うがきれいにならないので、ハンカチで払うがまだきれいにならない。
 食事を終えて廊下に出る。廊下は夢殿の外側をぐるりと取り巻いている。隣接する小学校の様子がよく見える。先生と児童がアンサンブルの練習を楽しそうにしているので、思わず足を止めて聞き入る。
 イベントが終わり、各部屋を回って掃除を手伝う。韓国人たちの部屋に行くと、彼らも掃除をしている。ぼくは落ちているゴミを拾い集め、ゴミ箱に入れようとするが、多すぎて入らない。すると、一人の男が「あちらにゴミ袋があるよ」と教えてくれる。振り向くと、別の男が半透明なゴミ袋を渡してくれた。ぼくは韓国の若者たちの友好的な態度に嬉しさを覚える。
 日本人の部屋に行くと、そこには誰もいず、服だけが一面に散らかっていて、なぜかはっとする。壁の上で動くものの気配がする。小熊のような動物がいる。どうやら魔法の使える動物らしい。

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