5月8日の夢(A氏をしのぶ会)

 先ごろ亡くなった詩人のA氏をしのぶ会に海外からも沢山詩人を迎えるため、ぼくが中心になって準備をしている。皆にお茶を出そうと思うが、そのために用意した茶碗を誤って沢山割ってしまった。青くなっていると、「それは新しい器に取り換える時期がきたからだ」と預言者のように言う者がいる。事実、戸棚を探すと、沢山の新しい茶碗が見つかった。にもかかわらず、ぼくはその新しい茶碗で最後に残っていた二つまでも道に落として割ってしまった。あらためて戸棚の中を探すが、もう茶碗は一個も残っていない。
 ぼくが講師をしている研究会に出席するため、一時間前に家を出たのに、うっかり食事をしようと駅ビルに入ったのが間違いのもとだった。迷路のような商店街に迷い込み、どうしても抜け出せない。しかたなく、トイレに入ると、後から二人の男が入ってきて、ぼくの両側からぼくのおしっこと交差させるようにおしっこをし始めた。これではトイレから逃げ出すこともできない。
 結局ご飯もたべられないし、定時を三十分も過ぎてしまったので、いまさら研究会にも行けず、帰宅してしまった。会を無断欠席したことに、とても衝撃を覚える。

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