12月5日の夢

 二階の窓から町を見下ろしている。別の建物の二階の窓から女の子が壁をするすると伝い降りて、道路を駈けていく。それを見て、ぼくも窓から伝い降りて、大きなレストランに走りこむ。
 レストランでは会社の同僚たちが立ってコーラスをしていた。ぼくは歌ではなく、鍋のようなものを打楽器代わりに叩いて、リズムをとる。誰かが「これが三菱の歌だと思えば、よくわかるよね」と言う。確かに、歌は何かを鼓舞するようなマーチふうの四拍子だ。ぼくはそりに違和感を覚え、レストランを出て、街路を走り、別のお店に入る。

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12月4日の夢(高空きゅうり)

 テレビで刑事もののドラマをやっている。「七人の刑事」と「太陽に吠えろ」が合体したような内容で、画面には刑事が六人横一列に並んでいる。そこに七人目の刑事が車いすで登場した。車いす刑事を演じているのは石原裕次郎だ。彼はもう生きていないのだから、当然CGだろう。だが、動きもセリフも全く違和感がない。
 会社が飛行機になって、空を飛んでいる。いいにおいが機内に立ち込める。見ると、前方の床にたくさんの木の実が落ちている。ぼくは「きゅうりだ」と言いながら、機首に向かう。左側の窓が開いていて、そこから樹木が機内に顔を出している。Oさんが窓際に立っていて、「高空きゅうりよ」と言う。ぼくは後ろを振り返り、Fさんたちに「きゅうりだよ」と声をかける。

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12月2日の夢(学園祭)

 学園祭のステージの準備が完了した。受付もスタンバイして、もういつでも開場できる。会場の入り口にも来場者の列がかなり長く伸びている。さあ開場だ。そう思って、実行委員会に行く。
 実行委員会は喫茶店のようなところで開かれていて、テーブルの両側に実行委員がぎっしり並んでいる。委員長はその真ん中で暗い顔をして、「開場は3時20分でいい」と言う。ぼくは「プログラムには3時5分開場と書いてありますよ」と抗議するが、聞き入れてもらえない。委員長の隣には主演女優が座っている。とても女優とは思えない顔立ちだが、きちんと和服を着ている。胸を押さえながら「なんだか、気持ちが悪いの。でも大丈夫よ」と言う。いつのまにか3時20分になってしまった。窓の外を見る。人通りが少ない。ということは、まだ開場していないのだろう。

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11月28日の夢(水練会)

 ぼくはまだ高校生で、海辺の町に水泳訓練のために合宿している。宿は丘のてっぺんにあるため、麓の町との間を何度も往復しなければならない。
 ぼくらが宿泊しているのは小さな和室で、そこに生徒が何人も押し込まれている。先生は「リーダーに指示された場所に、丸まって寝なさい」と言う。
 生徒の一人が先生に「せっかく泊まりに来たのだから、夜遅くまで話していてもいいですよね」と尋ねる。先生は「うーん。別の部屋に行って、話すこともできるけどね」と口ごもる。ぼくはその会話を聞いて、「夜遅くまで話し込む人がいたら、うるさくて眠れないからいやだな」と思う。

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11月26日の夢(立ち乗りタクシー)

 仕事で出かけなければならないが、そこは電車をいくつも乗り継いでいかなければたどりつけない場所だ。
 一つ目の電車に乗る。窓から雪をかぶった富士山が大きく見える。あれ、ここはもう山梨なのだろうかと思う。降りる駅が近づいたので、ドアの近くに移動すると、鞄がどこかに引っかかっているのに気づく。ドアにはさまれたのかと一瞬ひやっとするが、そうではなく座席と車体の一部に引っかかっていただけだった。
 最初の乗り換え駅で、時間待ちのためレストランに入る。そこでは劇団が公演をしている。今日が初日らしい。そのステージには誰でも飛び入りで参加できるという。今日の公演に参加するという女性とぼくは知り合いになり、彼女に「ぼくもこれから毎日ここに仕事で寄るから、いつか必ずぼくも出演するね」と言う。
 次の電車に乗り継ぐため、再び駅へ向かおうとして、またはっとする。目薬を冷蔵庫に入れたまま、持ってくるのを忘れてしまったのだ。そして、それとは別の目薬を持って来てしまった。
 レストランは高いところにあるので、そこから地上に降りるのにはエレベーターに乗る必要がある。彼女と二人で乗ろうとしていると、見知らぬ男性がやってきて、三人でエレベーターに乗る。エレベーターは四方の壁も床も天井もガラスでできた透明エレベーターだ。
 地上には客待ちしているタクシーがいる。三人で乗り込むと、中年の運転手はものもいわずに走り出した。ここから乗る客は駅にしか行かないと決めてかかっている様子だ。ふと気付くと、ぼくと女性は後部座席にいるのだが、そこには座席がなく、2人とも立ったままだ。小型のタクシーだからだろう。

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11月21日の夢(取材)

 取材のため、電車で中野に行く。取材相手の女性に、どうしても今日中に取材してほしいと言われたのだが、もう夜の十時だ。それでもすぐ帰れば、十時半には帰宅できるだろう。
 駅を降り、雨の交差点で地図を見る。だが、取材先の相手の住所はおろか、名前さえよく読み取れない。空車のタクシーが何度も通りかかり、そんなぼくを見て、一台はわざわざ停車までしてくれたが、ぼくは乗る決心がつかない。でも、これでは取材が十時半に終わったとしても、帰宅できるのはもっと遅くなってしまう。ようやく心を決めて、タクシーに手を上げようとするが、もう通りかかるのは客を乗せたタクシーばかりだ。

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11月17日の夢(再び駅)

 駅のホームを歩いていると、「あっ、Tさんだ」という声が聞こえる。ふと見ると、ぼくのすぐ前をもっさりとしたワンピースを着て、帽子をかぶったピアニストのTさんが歩いている。手にしたバッグに名前が書いてあるから、確かに彼女に間違いない。横に並び、「あれっ、Tさんじゃないの?」と言うと、彼女は「えっ、ああ」と気のない返事をする。男女の連れが彼女にはいるので、ぼくは遠慮して、隣の乗降口の列に並ぶ。「これがアクセスには一番いいの」という彼女の声が聞こえる。
 電車が到着した。買い出しのような大きな荷物を抱えて、降りてくる人たちが何人もいる。すごい混雑で、結局同じドアから彼女も乗り込んできて、ぼくと隣り合わせにギューギュー詰めになる。

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11月16日の夢(駅)

 地方へ大勢の社員とともに出張していて、午後に帰れることになった。団体で列車に乗ろうと、駅で待っている。ぼくらのほかにも大勢の乗客がいる。しばらくして気がつくと、周囲に知った顔が全くない。いつのまにか列車が来て、みんなぼくを置いて東京へ帰ってしまったのだろうか。
 人ごみをかきわけてホームへ行ってみる。ホームはアメリカ映画に出てくるような地上すれすれの高さだ。そこへ貨物列車がやってきて、停車した。貨物列車なのに、人々があふれんばかりに乗っている。駅の場内案内が「もうこれが本日の最終列車です」と言う。まだ4時過ぎなのに。
 お腹が減ったので、どこかに腰をおろして、お弁当を食べようと思うが、座る場所が見つからない。そうこうするうち、群衆の中に一人だけ見知った顔を発見する。あれはOさんではないだろうか。

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11月13日の夢(二重螺旋の階段)

 また会社が引っ越した。Iさんに車で連れて行ってもらう。「どこだったかなあ」と言いながらも、Iさんは車を降りて、ぼくの先に立ち、大きなファッション店の中にどんどん入っていく。新しい会社はこの店の奥にあるのだ。
 出社一日目は引っ越し荷物を運ぶだけで終わってしまった。夕方帰宅しようとしていると、イチローが笑顔で話しかけてくる。「この原稿のコンセプトは・・・」。ぼくはそれに反論するが、彼はもうそれ以上、何も言わない。
 時計を見ると七時だ。会社を出る。裏口から出ると、そこはすぐ街路で、意外に以前の会社の近くだったことが分かる。駅を探して、石段の道を登るが、そこに駅は見当たらず、戻る。
 私鉄のローカルな駅に着いた。ぼくはなぜか車いすに乗っていて、そのまま螺旋階段を降りる。すごい人波だ。おまけに階段の幅がだんだん狭くなっていて、途中でつっかえてしまうのではないかと心配になるが、大丈夫のようだ。どんどんスピードがついて、ぐるぐる目の回る速さで降りていく。下から上って来る螺旋階段もあって、階段は二重になっている。
 改札口に着いた。定期券を買おうか。いや、もうぼくは退職日が迫っているのだから、その必要はないだろう。スイカをかざして通り抜ける。

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11月12日の夢(浜松へ)

 取材に行こうと歩いていたら、駅で女性記者と男性カメラマンの取材クルーに声をかけられ、いっしょに浜松に行くことになった。
 浜松に行く前に、東京で一件、撮影をすることになる。隣室で撮影が行われている間、ぼくはお腹が減り、テーブルの上に置かれた白い箱の中に手を突っ込み、おいしいケーキを一人で食べてしまう。こんなことをして、いいのだろうかと、良心の呵責を感じながら。
 隣室に行くと、どうやら撮影は終わったらしい。カメラマンに「もう終わった?」と声をかけ、急いで駅に向かうことにする。浜松までは新幹線で二時間かかるので、急がないと約束の時間に間に合わないからだ。玄関にかけられたぼくの上着を着ようとすると、上着にピンクの紙がぺたぺたくっついている。Uくんがやったんだなと思う。それを剥がして駅へ急ぐ。
 駅は丘の上にある。そこへ向かう道は人がいっぱいで、なかなか進まない。雨も降っている。いらいらしていると、前を歩く歩行者が「早くしてくれ。新幹線に乗り遅れるぞ」と、さらに前を行く人たちに声をかけている。ということは、ぼくの前を行く大勢の人たちも皆新幹線に乗るのだ。おまけに駅からは「列車が遅れていて、申し訳ありません」というアナウンスも聞こえる。これなら乗り遅れることはないだろう、と安心する。
 ところが、ずっと後ろの方で、さらに後方に向かって「一色さーん」と、ぼくを探している声がする。ぼくがもっと後ろで遅れていると誤解して、探しているのだ。「ぼくはここだよ」と慌てて、彼らに手を振る。
 追いついたM前編集長は「一色さん、降りるのはどの駅? どの工場へ行くの?」と尋ねる。しまった。工場の名前を度忘れしてしまった。「えーと、宮竹ではなくて・・」と、ぼくはへどもどする。しかし、とにかく行けばわかるだろう。
 坂を登りながら、切符を取り出すと、往復の切符を買ったのに、片道分しかない。どこかで別のカードと切符を取り間違えてしまったようだ。

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