7月9日の夢(夜の医院)

 夜、仕事が終わってから医者へ行く。若いとき診てもらっていた山内先生の医院だが、なんだか和風の待合室になっている。順番を待っていると、会社の同僚たちが続々と詰めかけてくる。妻もいる。先生は「最初に女性のグループを診よう」と言い、妻と女性二人が診察室に入る。次は「のどの痛い人」と言われ、作業服姿の同僚たちが入っていく。何かの連絡で顔を出した子会社の社長のМも「そういえば数日前からのどがおかしかったんだ」と言って、順番待ちに加わる。犬も一匹待っている。ちゃっかり幼児を連れたいいところの奥さんふうの母親も二人ソファーに座っている。診察は長引いていて、夜はふけていく。時計を見ると、もう10時少し前だ。
 気分転換に犬と遊ぶことにする。獣医でもないのに、犬まで診てくれるなんて、素敵な医者だ。紙袋を犬の前にぶらさげると、犬はその端にがぶりとかぶりついた。少し破れたようだが、持ち運びには問題はなさそうだ。袋を振り回すと、犬はそれにかみつこうと、ぼくの膝の上に乗ったり、部屋中を走り回ったりする。ぼくは犬の追跡を振り切ろうと、走るのを急にやめ、さっと身をかわして隠れる。犬はぼくの作戦に乗せられて、通り過ぎてしまうが、気がついて引き返してきた。ぼくを見つけて、「あっ、あそこだ」と楽しそうに笑う。犬はかわいい金髪の幼女に変わっている。

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