7月11日の夢(駅)

 駅のホームにいる。時代がかなり昔のようだ。映画のためのオープンセットなのかもしれない。沢山の同僚らしい人たちがいる。しかし、ぼくが顔を覚えているのは、S印刷の専務だけだ。ぼくは自分のバッグから食料や着替えの衣類を出して、それを同僚たちの荷物の中に詰め替えている。なぜそんなことをしているのかわからない。ホームの右にも左にも豪華な客車を連結したSLが停まっている。いい風景なので、両方の列車とともに、その間に見える空を撮ろうとしたが、カメラで覗くとうまい構図にならないので、断念する。
 ホームの上空を変な物体がいくつも飛び始めた。四角形のはしごか物差しみたいなもの、三角定規のようなものが空中戦をしている。一機が撃墜されて、こちらに落ちてくる。みんな悲鳴を上げて逃げ去る。ぼくのすぐそばのホームに墜落し、爆発したが、ぼくはどうにか無事だ。
 みんなは食事に行ってしまったらしい。ぼくはなぜか取り残され、ひとり荷物の整理をしている。そこへ指揮官がやってきて、「箱根新道を交通止めにしてこい」と命令する。ぼくは指示に従って、駅を出て、箱根に向かう。こうやって、文明は刻々と破壊され、時代は退化していくのだ。
 絶望していると、ふいにぼくは元の世界に戻っていた。

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