7月12日の夢(水をこぼす)

 久しぶりに会社に行ってみると、ぼくの企画案で進んでいたはずの仕事が、いつのまにかK女史のプランに変更されており、彼女が自信たっぷりに指揮をしている。ぼくはもうここではやることがないのだ、と改めて思う。おまけに飲んでいたペットボトルの栓を閉め忘れていた。それをうっかりひっくり返してしまい、デスクに座って仕事していたおばさんたちの足元に水がこぼれてしまう。彼女たちは雑巾を流し台から取ってきて、床を拭き始める。責任を感じて、ぼくは「ぼくがやります」と雑巾を受け取って、拭き掃除をする。だが、拭いても拭いても水は拭きとれない。おまけにボトルの中には何か食べ物が入っていたらしく、それらがいっぱい床に散らばっている。なんだか汚物を雑巾でつかんでは捨てている感じだ。しかも、大量でちっとも片付かない。
 会社を出る。そこは原宿の街だ。しばらく来ないうちに、街はすっかり様相が変わっている。目の前にあるのはラフォーレのある交差点だとばかり思ったのに、近づいてみると全く知らない場所だ。おまけに大粒の雨が降り出し、僕はびしょ濡れになる。会社に傘を取りに戻ろうかと思うがやめる。これではなかなか家に帰れそうもない。

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