6月7日の夢(宇宙入植者の孤独)

 遠く宇宙の果てまで人類は植民した。ぼくも宇宙入植者の一人だ。ぼくは小さな星に一人で住んでおり、隣人との間は、遙かな宇宙空間に隔てられている。もうすぐ祭の日が来る。ぼくは自分の星で行う祭りの計画書を書いて、宇宙に発信する。その計画書に関心を持ってくれる人がいたら、祭の日にぼくの星にやってきてくれるだろう。もしそうでなければ多分、ぼくは一年のうち一度もほかの誰かに会うことがない。祭の計画書を何度宇宙に発信しても、一生に一度も祭に隣人がやってきてくれない人だってあるのだ。

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