7月12日の夢(水をこぼす)

 久しぶりに会社に行ってみると、ぼくの企画案で進んでいたはずの仕事が、いつのまにかK女史のプランに変更されており、彼女が自信たっぷりに指揮をしている。ぼくはもうここではやることがないのだ、と改めて思う。おまけに飲んでいたペットボトルの栓を閉め忘れていた。それをうっかりひっくり返してしまい、デスクに座って仕事していたおばさんたちの足元に水がこぼれてしまう。彼女たちは雑巾を流し台から取ってきて、床を拭き始める。責任を感じて、ぼくは「ぼくがやります」と雑巾を受け取って、拭き掃除をする。だが、拭いても拭いても水は拭きとれない。おまけにボトルの中には何か食べ物が入っていたらしく、それらがいっぱい床に散らばっている。なんだか汚物を雑巾でつかんでは捨てている感じだ。しかも、大量でちっとも片付かない。
 会社を出る。そこは原宿の街だ。しばらく来ないうちに、街はすっかり様相が変わっている。目の前にあるのはラフォーレのある交差点だとばかり思ったのに、近づいてみると全く知らない場所だ。おまけに大粒の雨が降り出し、僕はびしょ濡れになる。会社に傘を取りに戻ろうかと思うがやめる。これではなかなか家に帰れそうもない。

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7月11日の夢(駅)

 駅のホームにいる。時代がかなり昔のようだ。映画のためのオープンセットなのかもしれない。沢山の同僚らしい人たちがいる。しかし、ぼくが顔を覚えているのは、S印刷の専務だけだ。ぼくは自分のバッグから食料や着替えの衣類を出して、それを同僚たちの荷物の中に詰め替えている。なぜそんなことをしているのかわからない。ホームの右にも左にも豪華な客車を連結したSLが停まっている。いい風景なので、両方の列車とともに、その間に見える空を撮ろうとしたが、カメラで覗くとうまい構図にならないので、断念する。
 ホームの上空を変な物体がいくつも飛び始めた。四角形のはしごか物差しみたいなもの、三角定規のようなものが空中戦をしている。一機が撃墜されて、こちらに落ちてくる。みんな悲鳴を上げて逃げ去る。ぼくのすぐそばのホームに墜落し、爆発したが、ぼくはどうにか無事だ。
 みんなは食事に行ってしまったらしい。ぼくはなぜか取り残され、ひとり荷物の整理をしている。そこへ指揮官がやってきて、「箱根新道を交通止めにしてこい」と命令する。ぼくは指示に従って、駅を出て、箱根に向かう。こうやって、文明は刻々と破壊され、時代は退化していくのだ。
 絶望していると、ふいにぼくは元の世界に戻っていた。

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7月9日の夢(夜の医院)

 夜、仕事が終わってから医者へ行く。若いとき診てもらっていた山内先生の医院だが、なんだか和風の待合室になっている。順番を待っていると、会社の同僚たちが続々と詰めかけてくる。妻もいる。先生は「最初に女性のグループを診よう」と言い、妻と女性二人が診察室に入る。次は「のどの痛い人」と言われ、作業服姿の同僚たちが入っていく。何かの連絡で顔を出した子会社の社長のМも「そういえば数日前からのどがおかしかったんだ」と言って、順番待ちに加わる。犬も一匹待っている。ちゃっかり幼児を連れたいいところの奥さんふうの母親も二人ソファーに座っている。診察は長引いていて、夜はふけていく。時計を見ると、もう10時少し前だ。
 気分転換に犬と遊ぶことにする。獣医でもないのに、犬まで診てくれるなんて、素敵な医者だ。紙袋を犬の前にぶらさげると、犬はその端にがぶりとかぶりついた。少し破れたようだが、持ち運びには問題はなさそうだ。袋を振り回すと、犬はそれにかみつこうと、ぼくの膝の上に乗ったり、部屋中を走り回ったりする。ぼくは犬の追跡を振り切ろうと、走るのを急にやめ、さっと身をかわして隠れる。犬はぼくの作戦に乗せられて、通り過ぎてしまうが、気がついて引き返してきた。ぼくを見つけて、「あっ、あそこだ」と楽しそうに笑う。犬はかわいい金髪の幼女に変わっている。

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二日分の夢

(7月6日の夢)
 新聞に載っている写真を眺める。セピア色の写真が「ハリー・ポッター」の映画の中のように動いている。最初は目の錯覚かと思ったが、虫眼鏡でよく見ると、細部までが全部動いているのだった。ぼくは病気なので寝て、新聞を読むぐらいしかできない。ぼくは母には写真が動く事実を告げず、黙って新聞を書棚にしまう。
(7月7日の夢)
 何かのイベントを取材に行く。ステージとぼくらの間は至近距離なのに、透明なガラスの壁がある。その壁の向こうで、手塚治虫などの有名人が講演をしており、ぼくが到着して彼に目礼をすると、向こうも会釈してくれる。
 次のステージの取材のため、フローリングの床の上に記者たちはみんな腰をおろす。気づくと、ぼくは一番ステージに近いところに座っている。女性係員が近づいてきて、「取材は二人か」と尋ねる。「いや、3人だ」と答えるが、そういえばОくんの姿がない。
 マラソンが始まり。ぼくらは電車に乗って、走る選手たちを伴走する。だが、いつのまにかマラソンは終わってしまったらしく、電車の中はどんどん人がいなくなり、ぼくは取り残される。

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7月3日の夢(飾り付け)

 「庭で飾り付けをします」という声がして、みんな一斉に走り出した。ぼくも先頭をきって走る。ビール坂の下に、その庭が見える。大きなグラウンドで黒い土が雨に濡れている。しまった。靴を忘れた。ぼくは取りに戻ろうと、みんなに逆行して走り出す。その間に妻をはじめ、みんなはどっと先へ行ってしまう。おまけに部屋の鍵を忘れて、入れない。右隣の家の奥さんが見ているのに、ぼくは左隣の家のドアからはみだしているレースのカーテンを破り取って、走り去る。これで飾り付けをするのだ。
 ぼくが疾走する廊下は豪華な飾り付けでいっぱいだ。その間を縫って走る。まるで映画の一場面のようだ。
 遠くの国から馬車に乗って、男の子と小さな妹が到着した。お屋敷のお姫様たちは彼らを受け入れるか、それとも殺すかで議論をする。結局、妹の方をこちらの王子のお妃にすることを条件に、彼らを受け入れることにする。「でも」とお姫様は言う。「あなたたちの国のレベルとこっちの国とはレベルが違うの。あなたたちの基準で、自分たちをリッチと言わないこと」と二人に命令する。
 さあ。飾り付けだ。大広間の片側の大きな壁一面に伸縮する縄梯子がいくつもかかっている。みんな、これを使って、猿のように壁を滑り登り、滑り降りして飾り付けをしていく。詩人のTくんもすぐに上手にできるようになった。うっかり手が離れて落下しそうになるが、飾り付けの一つに手をかけて、ちゃんと体を支える。これは絶対安全なやりかたなのだ。

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7月1日の夢(98番の女性)

 出張で大きな会社の事務所に一人で乗り込む。ここは満鉄の本社だ。既に会社は危機にひんしていて、混乱を始めている。金持ちの女とその息子を相手に、ぼくは一芝居うち、当面の危機を乗り切るが、崩壊はもう時間の問題だろう。
 満鉄のワンマン経営者が部下を首にした。だが、もう社内で列車の運行をコントロールする技術を持つ技術者は、彼しかいなかったのだ。社内はいっそう大混乱におちいる。
 それから暫くして、ぼくはもう一度満鉄の本社を訪れた。ぼくを入れてはくれないのではないかと危惧したが、たまたま前回顔見知りになった頭のはげかけた男が出てきたので、「こんばんは」と親しそうに挨拶し、うまく中に入ることができた。
 もうこの会社を危機から救えるのは「98番」の女性だけだ。しかし、今彼女を切り札として使ってしまえば、もうぼくに残されたカードはなくなってしまう。

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6月23日の夢(詩の事務所開設)

 今日は詩の事務所のオープンの日だ。女性長老詩人のSさんや皇族の人も開設式典に来ている。まだ事務所の中は乱雑で、ぼくは床に山となっている荷物を足でこっそり払いのけながら、もうすぐ自分のスピーチの順番が回ってくるだろうと考えている。急いで話の内容を考えようとするが、会場に飾られた大きな名画の作者は誰なのかとか、お祝いにかけつけた皇族とは一体誰なのかとか、把握してないことばかりだ。ちょっと焦るが、そんなことは無視して、開き直って挨拶しようと心を決める。見ると95歳の現役詩人N氏が元気で、さかんに指示を飛ばしている。おまけに髪に緑の羽を挿しているのがとてもおしゃれだ。
 いつのまにかそこは劇場の舞台の上で、そこに事務所のセットが造られ、そのセットの中に座って、ぼくらは芝居を見ているのだった。後ろを振り返れば、きっと大きな観客席があり、そこからぼくらを眺めている観客が大勢いるはずだ。そう確信して後ろを振り返るが、そこには部屋の壁があるばかりで、観客席は見当たらない。ぼくの隣でこの芝居の記録をとっていた女性がN氏に、「ちょっと席をはずすから、後は記録して」と言って、メモと鉛筆を渡して立ち去った。それを見て、ぼくではなくN氏の方が彼女に信頼されているのだなと、ちょっとさびしくなるが、この舞台で何が行われているのか、ぼくはまともに把握できていないので、自分じゃなくて助かったなとも思う。
 建物のオープニングでは恒例として119番をすることで、安全を祈願する風習があり、今日も誰かが消防署に通報したらしい。サイレンを鳴らして一斉に消防車が駆け付けてきた。

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6月19日の夢(大皿料理)

 ホテルで昼食をとることになる。おばさんたちがいっしょにどどっとレストランに入っていく。バイキングの大皿料理だ。それを小皿にとって食べなくてはいけないのに、おばさんたちは図々しく大皿ごと一人分として持って行ってしまう。そのためなかなか食べ物にありつけない。ソファーのかげに、やっと誰にも見つからずに手つかずの大皿があった。今度は小皿がない。なんとか、誰かが食べ終わったものかもしれない、ちょっと汚れた小皿があった。それに料理を盛り付ける。さあ、食べよう。そこへおばさんたちが「あっ、こんなところにもあった」と言って、群がり押し寄せる。
 食べ終わったぼくはレジで現金で支払いをする。7000円を超すかなりの高額だ。だが、ぼくが何かの書類を見せると、レジの女性は「すみません。間違えました」と言って、ぼくにお金を返し、かわりに「書類にサインしてください」と言う。

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6月16日の夢(更衣室)

 みんなでプールに入ろうということになり、ぼくもその気になる。ぼくはプールが嫌いなはずなので、自分で自分にちょっとびっくり。
 その場で着替えようと、服を脱いで下着姿になったところで、みんなが更衣室に行ったことに気が付き、慌てて後を追う。
 更衣室は小学一年生の教室を兼ねているらしく、かわいらしい子供たちがぎっしり座っている。その間で、空いているロッカーを探す。ロッカーというより、それは透明な引き出し付きの棚で、どの引き出しにも色とりどりのクレヨンが入っている。それでも、みんなは空いているロッカーを見つけて、水着に着替え、どんどんプールに行ってしまう。
 ぼくもようやく一つ、あいている引き出しを見つけて、そこに半分だけ脱いだ服をしまったところで、何かがあって、その動作を中断する。それからまた、服を脱ぎ始めようとするが、せっかく見つけた引き出しがどこにあるのか見つからない。先輩のМ氏にも言って、いっしょに探してもらうが見つからない。そのとき、部屋が轟音とともにぶるぶると振動しだす。ぼくは「地震ですか」と尋ねるが、どうもそうではないらしい。きっと飛行機のプロペラが出す空気振動と、部屋が共振しているのだ。
 いずれにしても、みんなはとっくにプールへ行ってしまい、ぼくだけが更衣室に取り残されている。

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6月15日の夢(実家の庭)

 夜、用を足そうと思って、庭に出る。ここは名古屋にあった実家の庭だ。なかなか用を足せないでいるうち、闇の中からぬっと見知らぬ男が立ち上がる。驚いて逃げようとするが、間に合わない。男は手裏剣のようなものを投げてくる。いくつか身を交わすが、もはや絶体絶命。観念して、男の投げたのを身に受けるが、それは男の主宰する空手教室のチラシだった。

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