8月11日の夢(名刺がない)

 いつも自分の名刺を忘れて出かけてしまうので、沢山の名刺を印刷し、出来上がった名刺の山を確かめもしないまま、ごっそりつかんで鞄に押し込み、後輩の男性社員と一緒に取材にでかけた。今日の取材先は小学生の女の子がピアノを習っているご家庭である。まずお父さんに挨拶をしてから、「こういう家では子供だけでなく、お父さんお母さんもピアノを習っていることが多いんだ」と、後輩に耳打ちする。さてお母さんと向き合い、名刺を出そうとする。さっきつかんで来た名刺の山の中には、やっぱり一枚もぼく自身の名刺がない。それならと年賀状の束を取り出し、その宛先でぼくはぼく自身であることを証明しようとするが、いくらひっくり返してもぼく宛のハガキはない。

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