6月14日の夢(貨物列車に積まれた大仏たち)

 テレビでアニメ映画を観ている。画面では緑豊かな森の中の線路に貨物列車が停車し、扉が開く。中には銅でできた大きな仏像が何体も、顔体手足がばらばらになった状態で隙間なく詰め込まれている。しかし彼らは意識があり、生き物のようである。その中の一体の顔か体の皮膚を別の一体の指先が鋭くえぐって傷つける様子が、ドアの外から見える。

 やがて貨車の中から巨大な仏像の頭だけが出てきて、地面にガーン!と大きな音を立てて着地する。彼は貨車の中で自分が一番大きく、力も強いと思い込んでいるらしい。頭に続いて手足も出てこようとするが、何かに引っかかる。見ると真っ白な手袋だ。しかも巨大である。ということは、自分よりももっと巨大な大仏がこの貨車には乗っているということか。それに気づいた頭だけの仏像はぞっと体を震わせる。

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