12月3日の夢(重版読み取り機)

 バスに乗っている。バスは座席や運転機器類がすべて布でおおわれている。バスはまた出版社でもあるらしい。布の下に磁気カードの読み取り機があって、そこにカードをピッと読み取らせるごとに部数がどんどん増え、本の重版が決まるのだ。運転席の前には運転手が座っているが、読み取り機らしいものは運転席から随分離れた布の下にある。ぼくはそこにカードを何度も触れてみるが、少しもカードに反応を示さない。ぼくは運転手に「これではこの本は重版できませんよ」と言う。

 ぼくは音楽ホールの取材に来て、女性の支配人にインタビューしている。「ではホールの写真を撮らせてください」と言って、舞台袖に行くと、そこに書店の店頭にあるPOPのようなものが沢山置いてある。「これは何ですか?」と支配人に尋ねると、「お客様がこの世からあちらへ完全に行ってしまわないようにするための、大切な10項目のポイントが書かれたカードなのです」と言う。

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