7月16日の夢(会社の仕出し弁当)

 ぼくの会社には毎日、会社の契約した業者から一定数の仕出し弁当が届けられる。壁に貼り出された表に自分の名前を書いておけば、自分の食べた日数分の弁当代が給料から引き落とされる便利な仕組みだ。ところがここしばらく、弁当を食べておきながら、その表に自分の名前を書き忘れていたことに気づく。
 慌てて襖を開けて、隣室に貼り出された表に名前を書きに行く。会社は汚れた納屋のような乱雑な状態で、その表も壁から今にも剥がれ落ちそうだ。表そのものもなんだかいい加減で、鉛筆でどう記入すればいいのか分からない。迷っていると、同僚らしい中年の男がその表を壁から剥がして、何枚も積み重ね、畳の上で火をつけようとする。身なりも乱雑で、なんとも怪しい男である。ぼくは男に「ちょっとこれを借りていいですか」と声をかけ、束ねられたその表をめくってみるが、やはり要領を得ない。今日を含めて二回、表に記名をせずに弁当を食べてしまった記憶がある。さて、どうしたものだろうか。

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