3月16日の夢(クリニック)

 かかりつけのクリニックに行く。いつのまにか院長の名前が変わっている。受付の部屋は和室で、畳の上に座っているのは、マスクで顔をおおっているものの、以前ぼくの勤めていた会社の社長U氏ではないか。ぼくはU氏に診察券を渡し、「Uさんですよね。どうしてこんなところにいるのですか?」と尋ねる。「いやあ、みんなからクビにされちゃいましてね」と彼は苦笑する。
 待合室を見回すと、たくさんの患者が待っている。医師が変わったというのに繁盛しているらしい。「今度の医者はよくないんですよね」という陰口が聞こえるが、ぼくには良い医者のような気がする。
 新しい社屋ができた。二階に木枠で囲われたベランダがあり、その外に物干し場がある。洗濯物を取り込むには、相当身を乗り出さなくてはならない。危険だが、ぼくは男としてやるべきだと思う。会社の建物から出て、外から眺めてみると、中から見たほど危険ではなさそうに見える。

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