3月13日の夢(土饅頭ホテル)

 列車に女友達と乗っている。列車の窓は大型スクリーンで、そこには風景ではなく映画が上映されている。二本目の映画は時々早送りされる。三本目の映画は戦争映画だった。「この後、どうなるんだっけ?」と、ぼくは女友達に尋ねる。「敵軍は負けて、最後は戦車隊の解散式になるのよ」と彼女は答える。
 ぼくらは駅で降りて、その映画の中に入っていく。丘一面に階段状の土饅頭ともトーチカとも見えるものが同心円状に並んでいる。「ぼくたちは今夜どこに泊まるんだっけ?」と、女友達に尋ねる。「ここよ」と女友達は土饅頭を指さす。すると、丘の麓に座り込んでいた男性たちが一斉に立ち上がり、ぼくらの後に従う。女友達は確信を持った足どりで、ぼくらをホテルのフロントに導いていく。

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