9月29日の夢(食堂)

 ぼくの実家のあったところは名古屋の覚王山である。今は地下鉄の通っている広小路通りには昔は市電が走っており、覚王山の一つ手前が池下、もう一つ手前が仲田、それから今池であった。今日は池下で一時から取材があり、タクシーに乗って今池、仲田とだんだん近づいていく。広小路通りは人通りもなく、暗くて車がすれ違うのもやっとの感じだ。こんなに狭い道を市電が走っていたのだろうか。
 池下で車を降り、取材の前に腹ごしらえをしようと、ランチする場所を探す。ビルの二階に食堂街がある。最初に覗いた中華レストランは手頃な感じだが、中年婦人の団体が賑やかにしゃべりながら食事をしているので、敬遠する。いろいろと店をひやかすが、適当な店を見つけられないまま、今池まで歩いて戻ってきてしまった。最後に入った店は、頭のはげた初老の男が主人である。ところてんか豆腐のような、不定形のものを水槽に入れて販売している。それを一個、皿に入れてもらうが、これだけではランチに足りない。しかし、ほかに食べられそうなものがこの店には見当たらない。

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