4月1日の夢(隣人は健さん)

 会社が廃業することになり、みんなで大掃除をしている。自分が会社に置いている服を集めてみると、ものすごく沢山あるのでびっくりする。それをまとめて自宅に持ち帰る。自宅はとても美しく整えられた現代的な家である。母が「そんなに服を持ちこんで」と文句を言うが、意に介さずデザインの美しいハンガーに一着だけ吊るす。隣の部屋からものすごい騒音が響いてくる。隣室に高倉健が住んでいて、壊れた扇風機を使っているからだ。
 
 怪しい男の運転する車の後部座席に乗っている。歯をむきだした骸骨のような感じの男だ。助手席には別の男がいる。高速道路にこもをかけられた死体らしきものがあり、警察官がそれを調べている。ひき逃げされたのだろうか。車はあやうくその死体を轢きそうにかすめて過ぎる。男の運転は明らかに常軌を逸している。事故処理中の二台の車を跳ね飛ばして、暴走する。ぼくは助手席の男に「危ない。ブレーキを引け」と叫ぶが、彼は何を思ったか、運転する男の足を引っ張る。車は暴走したまま室内に入って、急カーブを繰り返す。ぼくは壁に激突すると思い、身構えるが、男はなんとかおとなしくなって、車をストップさせる。ほっとして外に出て、庭でキャンプしている人たちに「暴走男をつかまえたぞ」と叫ぶ。だが、キャンプの人たちは温厚に「例の男だね」とほほえむばかりだ。
 亡くなったK社長が庭で、アメリカ帰りの若い男にインタビューしている。男は目の先端が裂けて、口のあたりまで裂け目が垂れ下がっている。アメリカでは今、差別や格差に反対する過激な暴動が全土の若者層に広がっているらしい。男は社長に暴動の夜のことを誇らしげに語り聞かせる。

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