5月24日の夢(砂の中の魚)

 外国の都市にいる。ぼくはここで外国人労働者として働いているのだ。通勤のためバス停に並んでいると、いつもはバスは小型で、しかもガラガラなのに、今日は車体を真っ青に塗った大型バスがやってきた。どうやらかなり遠くから来たバスらしく、中は黒人労働者たちでいっぱいだった。この国ではまだまだ人種差別が強く、労働者階級の殆どは有色人種である。
 バスは海岸に着き、そこでぼくも降ろされた。地面は深く灰色の砂でおおわれている。砂の中には大型の魚たちの死骸が沢山埋められているのが、砂の凹凸の形で分かる。中には砂の中でまだ命があり、動いている魚もある。それを監視している白人もいる。ぼくは少し高台になった場所にいるのだが、そこから波打ち際を見ると、沢山のネコたちがいて、死んだ魚を食べあさっているのが見える。それを逃れようと、砂の中を這って逃げようとするまだ命のある魚もある。ぼくの足元の砂の下にも巨大な形がうごめいている。どうも形からして、それは魚ではなく、小型の象のようだ。

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