7月31日の夢(円形脱毛症の女性)

 午前中大阪に行っていたぼくはお昼前に原宿のカフェに戻り、冷たいものを注文する。店にはP誌の元編集長K女史がいる。いやな女だ。窓の外はラフォーレの前の交差点で、その横断歩道を一人の女性が渡ってきて、互いに目が合い、びっくりする。ぼくと同期でS社に入社したI女史である。彼女もこのカフェに入り、ぼくらは挨拶を交わす。年相応に彼女も老けているが、驚いたのは後頭部に円形脱毛があることだ。それにしても、なんて久しぶり・・・と言いかけて、しばらく前にやはりこの近くで彼女と会ったことを思い出す。彼女はぼくと1人置いたカウンター席に座っており、若い男が二人の間にいるので、うまく話せない。ぼくは何気なくポケットに手を突っ込む。するとそこにはジャーマンベーカリーという店のレシートがあった。そうだ。ぼくは午前中に大阪でこの店にいたのだ。そして、その店にも彼女はいたのだ。ぼくは驚いて、その話を彼女にしようと思うが、トイレに立ってしまった。K女史もトイレに行ったのか、姿が見えない。そろそろ十二時だ。家に帰った方がよさそうだ。ぼくは黒いオーバーコートを身につけ始める。

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