5月26日の夢(お屋敷の住人)

 ぼくの自宅は大きな和風のお屋敷だ。部屋と部屋の間は襖で仕切られている。ぼくは縁側に面した部屋に一人で暮らしており、妻は襖一つ隔てた部屋に別の男と暮らしている。襖一つだというのに、そこを開けるわけにはいかないのだ。あまりに家が広すぎて、うどん一つ作るのにも遠い台所へ行かなければならず、大変だ。
 
 どこか自宅ではない大きな建物で、何かの料金を払うため、窓口に行列している。ぼくの番が近づいたところで、ポケットに財布がないことに気づく。これはまずい。行列から離れようとして、ここまで並んだのだからもったいないと思い直す。財布はないが、ポケットにはコインがいくつかある。ぼくはお屋敷に暮らしているので、これらのコインが一体いくらの価値を持つものなのか分からない。そこで、それらを両手に置いて、カウンターの向こうの男に「代金分取ってくれ」と頼む。男は卑しそうな笑いを浮かべ、ぼくの手から高価そうなコインを次々と取っていく。どうも、騙されてぼくの全財産に近いものを奪われてしまった気がする。
 戦後の東大の学生寮に体験入学する。学生達が夜、大学祭の恒例行事として、大砲を撃つ。大砲の弾がミサイルのように炎の尾を曳いて、ジグザグに屋根の向こうへ飛んでいく。

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