5月29日の夢(交通事故)

 ぼくは名古屋に住んでいて、東京の医者にかかりに行く。医者は和服を着た老人で、ぼくが小学生のとき通っていた算盤塾の先生に似ている。その医者に運動のしかたを教えてもらう。気がつくと、ぼくはTシャツを着ていない。なぜか目を閉じて、手探りでその家の玄関先を探し回るが、見つからない。
 高速バスに乗って、名古屋へ帰ろうとしている。女性詩人のAさんも乗っている。港の近くで、桟橋へ進入しようとする車列と交錯し、衝突しないか心配だが、うまく運転手はそれらの車を避けて疾走していく。ところが、後ろに薬品の袋をたくさんつなげて筏のように引きずって走っている車があり、その袋についにぶつかってしまう。制服を着たガードマンのような男がその袋に飛びつくが、バスはそのガードマンも引きずったまま暫く走る。やっと止まったときには、破れた袋からあふれた液体で、バスの中はくるぶしあたりまで浸水している。ぼくは乗客の一人に「体に害はないのでしょうか」と尋ねる。男が「いや、刺激があるらしい」と答えるので、ぼくは慌てて座席の上に跳び上がる。ぼくの一つ後ろには椅子ではなく、ベッドがある。そこへ上がりたいと思うが、うまく体が持ち上がらない。逆に、着ている服の一部を薬品につけて、濡らしてしまう。Aさんは窓から外を眺めながら、「早く帰りたい。バスを乗り換えさせてほしい!」と呟く。
 ふと気づくと、ぼくはもう名古屋の会社に戻っている。同僚に「知ってる? Aさんと事故にあったんだ」と話しかけるが、誰もぼくの話に関心を示さない。

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