11月4日の夢(順番待ちトイレ)

 駅でトイレに入ろうと並ぶ。並んでいるのに、割り込む人がいる。みんなで「並んでいるんだよ」とたしなめる。それでも二人ほど、ぼくの前に割り込んでしまう。まあいいか、と思う。
 並んでいると、ぼくの後ろに沢山の人垣ができた。トイレの横に駅ビルの入り口があり、今日はそのオープンらしい。テープカットと共に、開店セールへどっと人々が押し掛け、また行列はトイレの順番待ちの人たちだけになる。
 ようやくぼくが一番前になった。磨りガラスの向こうに、先に入っていた女性が手を洗っている姿が見える。彼女はわざわざ中の電気を消して出てくる。さらに扉の鍵もかけようとするので、彼女を制して中に入る。
 中に入ってみると、そこは普通の家族が生活している住宅の居間で、家族が食事をしているところだった。でも、公衆トイレなのだから構わずどんどん進むが、トイレは見あたらない。気がつくと、右手に通路がある。家族の一人の若い男がちょうどやってきたので、「トイレはこっちですか」と尋ねる。「そうです。このへんにある箱をどかすと、下にカメのようなものが埋まっていますから」と言う。なるほどそこには沢山の箱が積んであり、それを退かすのは大変そうだ。その男の兄も出てきて、手伝ってくれる。すぐにカメのようなものが見つかった。カメの上には圧力計の付いた蓋がある。その蓋を裏返すと、そこに少量の汚物がこびりついている。しかし、今まであんなに沢山の人たちが利用したにしては、量が少ない。「やっぱり蓋ではなく、カメの方にすべきだろうか」と、兄弟に尋ねる。妹らしい女性もやってきて首をひねりながら、蓋を取ってくれた。すると、その下には料理の並んだ食膳があった。さらにそれを退かすと、下にはもう何もない。じゃあ、やっぱり蓋にしていいんだ、と思う。ぼくが早速、ズボンを下げてお尻を出すと、女性は「まあ、もう?」と顔を赤らめる。兄弟は「この人はもう随分待っていたんだ」とフォローしてくれる。

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