2月28日の夢(乗り物の中の孤独)

 浜松へ行き、誰かのファンクラブの集いに参加する。会が終わったあと、砂場で行われた二次会には数人だけが残った。ぼくも心惹かれて、残ろうかと思ったものの、やはりそのまま帰ることにする。浜松から帰る列車のデッキに乗り込む。そこは車両と車両をつなぐ連結部だが、かなりの広さがある。すぐに客室へ入るつもりだったが、そこでうろうろしているうちに、アルバイトらしい女性乗務員たちが客室との間のドアを閉ざしてしまい、ぼくはそこに一人取り残されてしまう。
 アメリカで何かの乗り物に乗る。バスだか電車だか、あるいはほかの乗り物なのか、よく分からないが、窓際に沿って座席が横一列に並び、窓はロープーウェイのように広々している。発車したとたん、その乗り物は高々とアメリカの空に舞い上がる。座席にはアメリカ人たちが腰掛け、ぼく一人だけが立っていたが、ぼくはすぐに窓の外の素晴らしい景色に目を奪われる。広大な畑や草原があり、山岳地帯がある。そのうち、いつのまにか景色は日本の風景に変わる。ぼくは国境を越えて、帰国したらしい。

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