1月13日の夢(海霧の妖精)

 北海道の海岸。波打ち際をぼくは何かの乗り物に乗って、左から右に動いてきた。そして陸に向かって今度は少し波打ち際から離れるように動き、そこで静止する。遠浅なのに、砂浜は40度くらいの急斜面になっている。もし自動車だったらハンドブレーキが利かずに滑り落ちてしまうのではないだろうか。ぼくは急に不安を覚えて、振り返って足下を見る。すると、ぼくは車に乗っているわけではなく、折り畳み式の座椅子のようなものに乗っているのだと分かる。一体誰がぼくをここまで運んできてくれたのだろう? 
 波間からはもくもくと白い霧のようなものが盛んに立ち上っている。その霧が凝結して、真っ白なヤギが波間に現れる。つぶらな瞳がかわいらしく、ぼくはヤギとすぐ仲良しになる。いつのまにかヤギのかわりに、そこには白い妖精のような少女がいて、ぼくに「どこまでも付いていくわ」と言う。

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