11月30日の夢(少年と女と銭形警部)

 日本からハワイにやってきた少年が、さらにフランスへ渡航しようとしている。そこへ銭形警部そっくりの人物が現れ、「きみには何故かいい女がいつもつきまとっているな。おかしい。信用させておいて、実はきみから大金を巻き上げようとしている組織の女に違いない」と忠告する。少年自身も「そうかもしれない」と思う。しかし、少年には別に気になることがあった。「ねえ、○○って、何のこと?」と銭形警部に尋ねる。「きみが知らないということは、難しい言葉だな。うむ。それは『時間』という言葉ではないかな? きみが着く『時間』に迎えにいくと、きみのおじさんは言いたかったのじゃないかな」と警部は言う。
 少年は電車に乗っている。隣に官能的な女が座っていて、いろいろ話しかけてくる。少年の読んでいた文庫本を「見せて」と言い、「よくこんな古い本を持っているわね」と感心する。それはヤンキースの松井選手の2冊目の自伝だ。でも、松井の本なのだから、そんなに古いはずはないと、少年は思う。窓の外のビルの上に、大画面が取り付けられていて、そこでその本の宣伝をしているところだ。松井は画面の中で、自分がジャイアンツに入るまでの苦労話を語り、「ここから後のことは、皆さん、東京ドームで既にご存じでしょう」と、話をしめくくる。いつか、少年はぼく自身になっている。座席のテーブルにはお菓子がいっぱい並んでおり、それを見て女は「まるで遠足のバスみたいだねー」と楽しそうだ。

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