11月27日の夢(蝉の死骸)

 会社にいて、これから浜松に出張しようとしている。出発前にトイレへ行こうとするが、自分のオフィスのあるフロアにはいくら探してもトイレがない。別のフロアに行くと、昔の和風のトイレがある。横開きの扉を開けると、そこはトイレではなく、奥に昔ながらのお風呂があって、男性二人が湯につかっている。それなら、トイレに行かずに、とにかく出発しようと、もう一度自分のオフィスに戻ると、ピアニストのN・H先生が椅子に座っている。彼女の後ろを通り抜けて、奥で出発の準備を始める。すると、先生は立ち上がって、オフィスを見渡し、いつものようにちょっとシナをつくって、「ここはなかなかカッコイイわねえ」と言う。みんなが「そこは一色さんの席なんですよ」と言っているので、ぼく自身おほめにあずかりたいと思うが、準備に手間取り、出て行くことができない。やっと出ていったときには、もう先生はいない。ぼくはあたふたと玄関に行き、靴をはきながら「しまった。黒板に書き忘れたので、浜松に行くと書いておいてね」と女性社員に頼む。そういえば浜松に行くためには、割安の回数券を使うんだったと思うが、改めて引き返すのも面倒なので、そのまま駅に向かう。
 外に出ると、子供たちが「○○蝉をいっぱい殺した」と話している。地面が茶色に変わっているところは、みんなその蝉の死骸なのだ。どこもかしこもいっぱい山のように蝉の死骸が落ちていて、中には丘の半分が下まで蝉の死体でできているところもある。○○蝉は小型で、ゴキブリくらいの大きさしかない。

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