8月5日の夢(宇宙ホテル)

 ぼくはジャーナリストで、中年の酒井、若い中村という二人の男と共に「宇宙ホテル」へ行く。そこで、ぼくは一年前に来たときと全く同じ光景を見る。高校生くらいの生徒たちが家具をひっくり返して、ホテル中をめちゃくちゃにしているのだ。彼らはその破壊をしたのは自分たちではなく、宇宙の悪魔的な力が働いてこの場所が破壊されたのだと信じさせたいらしい。
 ぼくは山の上にあるそのホテルから逃げ出して、バスに乗る。一番前の座席に座ったので、どんどん坂を下っていく景色がパノラマのようだ。やがてホテルからぼくらを追いかけてきた乗用車と、バスとは派手なカーチェイスを始める。
 なんとか追跡を振り切り、途中の茶店に入って休む。仲間たちはみんなお菓子を注文するが、ぼくは横になって寝たふりをする。すると浦野カメラマンが「もう寝た?」と言いながら近づいてくる。ぼくは「半眠半醒」と言って、にやっと笑いながら起きあがり、ぼくが持参したお菓子を二人で仲良く分け合って食べる。

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