5月29日の夢(マンモス型戦闘機械など)

 石原都知事と面談している。ぼくが「雨が好きなんです」と言うと、彼は驚いて「申請書は何時に出した?」と聞く。ぼくは改めてオフィスの窓のところに置いたカラー印刷の申請書を見に行ってから、席に戻る。「朝早く出したんですが・・・」 しかし、都知事はぼくの申請を一向に認可しようとしない。
 ビルを反体制の活動家たちが占拠している。国際的な組織らしく、アメリカ人の男女が多い。彼らは二階の窓のベランダでギターをかき鳴らしながら歌をうたって、自らの主張をアピールしている。と、ビル街から不気味な長い2本の牙を持つ、巨大なマンモスのような戦闘機械が無数に現れ、ビルに向かって一列横隊に整列する。活動家たちは一斉に窓から逃げ散る。恐ろしいことが起こりそうな気配だが、ぼくはまだ逃げ出さずに歩道からその様子を眺めている。しかし、ついに恐怖に耐えきれず、走って逃げ出したとたん、大きな悲鳴がわき起こった。戦闘機械たちが一斉攻撃を始めたのだ。だが、ビルの壁を突き破って内部へ放たれたのは、殺人光線ではなく、単なる高圧放水だった。
 映画の撮影をするため、夜、正方形の屋外ステージのような場所に登る。そこは道路から一段高くなった庭園のような場所だ。下に社長がやってきて、「見えないので、背の高い椅子をとって」と、ぼくに声をかける。そこで、ぼくはステージにある沢山の椅子の中から、背の高いものだけを選んで、いくつか下におろす。だが、思ったほど数がなく、残っているのは背が低かったり、子供用の小さな椅子ばかりだ。「困ったな」と思って、下を見下ろすと、社長は椅子に座って、もう別のことをしている。
 はっと目が覚めると、タクシーの中だ。ぼくは座席で眠ってしまって、体が斜めになってしまっている。慌てて体を起こすと、若い運伝主は目的地についてもぼくが起きないので、困ってそのへんをぐるぐる回っていたらしい。車を止めて、ポケットからコインを出して、支払いをする。てのひらから溢れんばかりのコイン。その中から500円玉を二つと、その他のいくつかを運転手に手渡す。
 そこはユースホステルで、中に入ると、まだ早い時間なので、がらんとした館内は受付のカウンターのところに、数人の外国人の女性がいるだけだ。受付の男性の顔を見ると、それはうちの社長だ。彼はぼくに申込書を渡し、そこに必要事項を書き込むように言う。申込書には「フォーク 要 不要」という欄がある。ユースホステルなので、箸やフォークなどはできるだけ持参するのがいいらしい。ぼくは「要」の方に丸をつける。宿泊者には一人に一個ずつ10センチ四方ぐらいの立方体の箱が渡される。中を覗くと、食器や裁縫道具など、ユースホステルで生活するのに必要なものが一式入っている。ぼくは申込用紙を箱の中に入れて、受付の社長に「泊まるのはぼくではなくて、女性です」と言う。社長は「じゃあ、調べなくてはいけないので、預かっておきます」と言って、ぼくから箱を取り返して、カウンターの中にしまい込む。

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