4月19日の夢(箱詰め死体)

 避暑地の別荘から車で東京に戻ろうとしている。ぼくたち夫婦だけが老人で、ほかは若い人たちだ。ぼくは最初に車に乗り、運転席に立って、車の真後ろのドアから荷物を「オーライ、オーライ」と言って受け取ろうとする。だが、若者たちはぼくがじゃまらしく、1人の女性が「少なくともあなたはここから出て」と言って、ぼくを車の外に追い出してしまう。
 ぼくと妻とは大小2つの荷物を箱詰めしている。小さい方は普通のおみやげだが、大きい方はまるで棺桶のようだ。当然だ。妻が懸命に荷造りしているのは、ぼくらが殺した誰かの死体なのだ。そんな証拠物件をここに置いては帰れない。だからといって、妻はその箱をデザイナーのN氏のもとへ発送しようとしている。そんなことをしたら、すぐにバレて、明日にも警察の取り調べを受けることになるだろう。ぼくは気が気でないので、しきりに妻を説得しようとするのだが、妻が耳を貸さないので、ぼくは「ちょっと来て」と別荘の室内に彼女を呼び込もうとする。
 ぼくらはついに車で出発した。だが、途中で何かが起きたらしく、足止めされてしまう。ぼくらのグループのガイド役の若者が、これからばらばらにぼくらは逃げるべきだと言い、可能性のある3つの逃亡先を挙げる。妻はそのうちで最も遠い小倉を逃亡先に選ぶ。今、ちょうど地平線に美しい夕日が沈もうとしている。「あっちが西だから、そちらの方角へ行けばいいんだね」と、ぼくは妻に尋ねる。妻はそばの商店に入って行き、店員の女性に「すみませんが、小倉へはどちらの道を行けばよいのでしょうか」と尋ねる。

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線路の上の軍楽隊

 小田急線に乗っていると、駅でないところで停まってしまった。何かあったのかなと思っていると、別の列車に自衛隊が乗り込むためという車内アナウンスがあった。そのためだろうか、ぼくの乗る電車は本線と直角に交差する支線に退避して、右の方へ行くが、すぐまた本線に戻った。すると、本線の上に三人の楽隊が姿を現した。小太りの初老の男と中年の男二人だ。初老の男はチェロを、中年の男のひとりは太鼓を抱えている。そして三人はレールの上で勇壮なマーチを奏でだす。よく見ると、皆一つの楽器ではなく、三つぐらいの楽器を同時に演奏しながら、二本のレールの間を行進して見せる。彼らがここで演奏するのは、今回が二度目だという。

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4月13日の夢(交通事故)

 夫婦でバスに乗って、外を見ている。すると、隣を走っていた乗用車が宙に舞いあがり、1回転した。でも、無事に着地したように見えた。それを追い越して進むと、別の車が二台ぺちゃんこにつぶれている。どうやら一台が舞い上がって、もう一台の上に落下したらしい。妻がそう言うと、話を聞いていた乗客の1人が保険会社の社員だったらしく、「では保険金を皆さんにお支払いしましょう」と言う。乗客たちは全員がバスを降り、その男の後についていく。途中、妻だけが列を離れてどんどん行ってしまうので、慌てて連れ戻す。妻は「車の音の聞こえるところまで行くのかと思った」と釈明する。保険金窓口に着くと、窓口から係員の男が二種類の半透明のゼリーのようなものをくれたので、ぺろりと食べる。これが保険金らしい。

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4月12日の夢(病院)

 入院している。久しく会っていない知り合いの中国詩人、Rさんが突然お見舞いにやってきた。そこへナースが薄いピンク色の薔薇の大きな花束を持って現れた。当然、その花束はぼくに貰えるものと思ったのに、隣のベッドの少年が貰ってしまった。ナースはぼくのベッドにやってきて、噴霧器でシュッシュッと消毒液を噴射した後、折り畳み式のちゃぶ台をぼくのベッドの上に組み立て、夕食を並べる。ぼくは全く食欲がないのだが、食べないわけにはいかないと思う。

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4月9日の夢(川向うは墓場)

 ぼくは自宅で父と二人暮らしをしている。今日はぼくの劇団の公演があるので、出かける準備をしていると、父が「早く出かけないと、戻ってこれないよ」と言う。電車に乗って出かけたものの、それはどういう意味なのだろう、と考える。てっきり父はあとからぼくの公演に間に合うよう、追いかけてくるものと思っていたが、どうも一度家に戻って自分を迎えに来いということらしい。今は公演2時間前だが、一度自宅に戻るのは無理そうだ。
 早稲田に着き、大熊講堂を目指して歩きながら、「しまった。今日は慶応で公演するのだった」と間違いに気づく。再び、電車に乗って、日吉で降りる。川の向こうに渡る道を探す。小さな路地に入っていくと、川に出た。浅い川には少年たちが入って遊んでいる。こちら側は昼間なのに、川向うは夜だ。しかも一面に墓地が広がっていて、月明かりにぼうっと光っている。橋を探すが見当たらない。しかたなく別の道を探そうと引き返す。とても父を迎えに行けそうにないので、携帯で連絡をとろうと思ったが、ぼくの携帯には父の携帯が登録されていない。固定電話にかけようとするが、何度も指がすべって他の人に電話がつながってしまう。

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4月8日の夢(トイレの中で打ちあわせ)

 会社のスタッフ3人で、ある大企業に売り込みに行く。ぼくがチーフでほかに女性と男性が1人ずつの3人のチームだ。大企業の担当者は忙しいらしく、ぼくらは彼らを待つために、学校の運動場のように広い庭の真ん中にある地下室へ階段を降りていく。そこはトイレなのだが、大きな大理石のテーブルが据えられ、十分打ちあわせができるスペースが確保されている。さすが大企業だ。
 やがて3人のいかにもエリート社員という感じの中年の男性たちがやってきた。一人はメガネをかけていて、とても温厚そうだ。ぼくは名刺を出そうとするが、デザインは確かにぼくの名刺なのに、一つ残らずぼくではない別の名前になっている。一瞬躊躇するが、どうせ相手はぼくの名前を知らないのだからと、にこやかに偽の名前の名刺を渡す。かんじんのカタログも忘れてきてしまったが、たまたまY社の管楽器カタログがあったので、それを開き、企業紹介のページを見せて、「Y社はこのようにさまざまな分野の製品を扱っています。きっと御社にもふさわしい商品が見つかると思います」と口から出まかせのセールストークを言う。どうせこの企業が発注をしてくれるわけはないのだから、これでいいのだと思う。

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4月6日の夢(片方だけの靴)

 今日は7時半から講演をしなくてはいけない。その前にトイレに入る。出てから、片方の靴を個室に忘れてきたことに気づく。慌てて取りに戻ると、意地悪そうな掃除婦のおばさんが、その靴を新聞紙に包んで持っており、「もう返せない」と言う。しかも新聞紙の内側は黄金色のうんちにまみれている。
 とてもそんな靴ははけないので、新しい靴を買おうと急いで靴屋に飛び込む。だが店長は靴ではなく、大きな段ボール箱を持ってきて、「これをはきなさい」と言う。覗き込むと、中にはさまざまなパンツが入っている。しかたなく、一つのでかパンツを試着してみると、胴回りも長さもぼくにぴったりだ。「でも、欲しいのは靴です。スーツは要りません」と断ると、店長は女性店員に「では、持ってきてあげなさい」と言う。しばらく待っているが、店員は戻ってこない。店長を問い詰めると「靴は売れません」の一点張りだ。
 もう時間がないので、外へ出てタクシーを探す。後輩のKくんが現れたので、「どの道でタクシーを探せるだろうか」と尋ねる。彼も手伝って流しのタクシーを止めてくれようとする。ちょうどそこへタクシーが停車し、客が降りる。しかし、老運転手はタクシーのドアを閉め、「空車」のランプも消してしまう。ぼくは袋町センターというところで講演をすることになっているので、地図を探すが、それも見つからない。タクシーも来ないし、道もわからず途方に暮れてしまう。

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4月5日の夢(空港)

 海外へツアーで旅行することになり、バスで空港へ到着。飛行機に乗り込むまで、建物の一つで待機することになる。空港には形のよくにた建物が沢山あり、しかもよく似た団体客がひしめき合っている。皆寝て待つことにしたらしく、小説家のRさんが自分の隣にぼくの布団を敷いてくれる。彼女の隣にぼくが寝てもいいのかと胸が弾むが、急に場所を移動することになる。妻も急いで行ってしまったが、押し入れの中に置いた着替えなどの荷物を忘れている。ぼくは慌てて一人でそれらの荷物をまとめ、荷造りして外へ出ると、もう皆の姿はない。ぼくはひとり荷物を抱えて、皆の移動先を人々に聞いたりして探し回るが、どうしても見つけることができない。

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4月3日の夢(居場所はどこ?)

 編集部に新しい女性が入ってきた。30代のベテラン編集者である。ぼくが編集長のはずなので、オフィスの模様替えを指示し、二つある部屋の内側の部屋の真ん中に自分のデスクを構える。ところが、その女性がいつのまにかチーフになったらしく、改めて配置換えを指示した。みんな嬉々としてそれに従っている。ぼくは外側の部屋の窓際の席になったらしい。ほかの社員は既に自分のデスクに落ち着くが、ぼくだけどの席だかよく分からない。ぼくは窓際に白いシーツのベッドを置いて、そこに寝転がってだらだらと本を読んでいる。隣の一番隅っこの席に男性社員が窮屈そうに座っている。もしかしたら、ぼくがいるこの席は彼のデスクを置くスペースかもしれないと不安になる。そこへ女性チーフがつかつかと入ってきたので、ぼくは慌ててベッドの上を片づけ、なんとか仕事をしているふうを取り繕おうとするが、間に合わない。

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4月2日の夢(靴を脱いで乗る電車)

 仕事から帰ろうとして井の頭線に乗る。井の頭線は靴を脱いで乗る電車だ。先頭車両だったので、前方の大きな窓から進行方向がよく見える。どういうわけか運転手の姿はなく、電車は無人で走っている。このまま帰宅しようかと思ったが、まだ早すぎる時間なので、いったん会社に戻ろうと上野で降りる。
 歩いていて、何か違和感を覚える。書類をどこかへ忘れてきたみたいだと思うが、探すとちゃんと持っていた。足元を見ると、ぼくは裸足で歩いている。井の頭線に靴を忘れてきたのだ。ここは上野だから、必ず安い靴屋さんがあるはずだと思い、交差点できょろきょろする。右へ行こうかと迷いつつ、左へ行く。ふと足元をもう一度見ると、自分の靴ではないが、誰かの靴をはいている。とりあえず靴を買わなくてすみそうなので、会社に戻ることにする。

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