10月3日の夢(名刺がない)

 先輩社員にくっついて得意先を訪問する。先輩が得意先の夫婦(どうやら漁師らしい)に挨拶し、納品を済ませる間、ぼくはただ後ろでにこにこしているだけだ。一応挨拶をしようと鞄の中の名刺を探すが、見つかるのは他人から貰った名刺ばかり。「あいにく名刺を切らしてまして」と型通りの挨拶をしてすまそうとするが、どうやらそんな必要もなさそうだ。無難に頭をぺこぺこさせて、得意先を後にする。

 会社に戻る。まだ社員たちは誰も出社していない。ひとりぼっちのオフィスで自分のデスクに座り、足元の箱の中をごそごそ探る。こないだ100枚名刺を注文したばかりのはずなのに、箱の中には一枚の名刺もない。また注文すればすむことだが、あまりに無駄遣いだと怒られそうだ。

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