9月18日の夢(生きている死者)

 ぼくは大宇宙を一周して地球へ戻ってきたところだ。ぼくは旅の途中で既に死んでしまったが、意識も肉体も保ったまま、地面に立っている。ぼくの方に沢山の飛行機の編隊が、そして列車の群が、それぞれ横一列に並んで進んでくる。手前では狭い川をはさんで両側に二列の縦隊をつくって人々が並んでいる。ぼくはその右岸の人々の足元の岸辺に寝転がっている。しかし、ぼくは死んでいるため見えないのか、誰もぼくに注意を払わない。葬式か結婚式かわからないが、何かの儀式に参列するために二列の人々が着飾って前進していく。ぼくは左の列の最後尾につく。その列のニ・三人前に肩を出したドレスを着た妻がいて、周りの人たちと談笑しているが、やはりぼくには気づかないままだ。

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