6月18日の夢(東京タワー)

 仕事の息抜きをしようと、東京タワーの展望台に上がる。展望台はとても狭く、その中をさらに透明なガラス扉でいくつにも仕切ってある。どの仕切りの中も図書館のようなデスクと椅子が置いてあり、お母さんと子供たちが静かに読書をしている。ぼくは風景を見たいと、次々とドアを開け各部屋を歩き回るが、親子連れに阻まれて、窓に近づくことができない。
 あきらめて展望室を出ようとする。出入口は人二人分の幅しかない。そこに和服姿のおばさん二人が立ちはだかり、草履の鼻緒を直そうとしている。ぼくはその背後に立ってじっと待っているが、一向に二人は立ち去ろうとしない。これから展望台に入ろうとする人たちも列を作って、忍耐強くおばさんたちの退出を待ち続けている。

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