4月25日の夢(悲しき王子)

 ぼくはこの国の王子だ。めでたく妻を迎えることができ、海外に新婚旅行に行くことになる。だが、経費節減のため一般のツアーに組み入れての旅行である。しかも空港で飛行機に乗り遅れてしまい、新妻だけが一人で旅に出た。一週間ほどぼくは国内で待つしかないのだという。しかたがないので勤務先の居酒屋に戻り、皿洗いなどの仕事をぼんやりこなす。店長だろうか、眼鏡の男性がぼくを睨むように見ている。
 ようやく妻が旅行から戻ってくる日になり、ぼくは迎えに行こうと路線バスに乗る。バスの中は広い。一人席が劇場のように沢山あり、中南米系のハーフの女性たちが何人か乗ってくる。海外から働きに来ている人たちだろうか。

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