4月13日の夢(越境)

 見知らぬ少女とぼくは国境のような場所を越えようとしている。境界線にはゲートがあり、ドアを開けると四つの椅子がある。手前の椅子と向こうの椅子の間は背の低い板で仕切ってある。ぼくはその仕切りを跨ぎ越え、向こう側の椅子に座る。少女は「まだ境いを越えてはいけないと思う」と言い、仕切りを越えずに手前の椅子に座る。そこへ案内人と称する若い男が現れ、ぼくの左隣に座る。すると四つの椅子はそのまま自動車になって走り出す。窓の外は海岸で、高い波が立っている。だが、その波はいつまでも同じ高さのまま崩れない。「あの波は人工的につくってあるのですよ。そんなことをするのは良くないという人もいるのですが」と案内人の男は苦笑する。

カテゴリー: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。