12月20日の夢(床屋医師)

 会社で残業してから病院へ行く。かかりつけの医者だが、長く待たされる。同僚が特別に医者に頼んでくれたので、今日は特別の医療が受けられるはずである。随分待った後で、現れたのはいつもとは違う医者だ。およそ表情というもののない医者は一言も発しないまま、ぼくの後ろに腰を下ろすと、ぼくの後頭部の髪をバリバリと切り始めた。特別な医療とは整髪のことであったらしい。
 再び会社に戻る。会社は緑豊かな、細長い半島のような所にある。帰宅するため、同僚の車に乗せてもらう。車は海面から突き出した半島の細い稜線を疾走する。車体よりも狭い道路で、両側は切り立つ崖だ。徒歩でここを歩いたら、バランスを崩してきっと海に転落してしまうだろうと思う。少し広い場所に出ると、対岸に怪獣がいて、それを退治しないと先へ進むことができない。皆でチームを組んで怪獣を攻撃する。怪獣は空気の抜けたアドバルーンのようなもので、なんとなくゲームをしている気分。どうやら怪獣を打ち負かし、ようやく帰宅できそうである。

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